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親鸞聖人の御教え 『正信偈』 に導かれ (私釈) ①

婦命無量寿如来 南無不可思議光

この世に生まれた私は、いつかこの世を去らねばなりません。 どのように生きていけばよいのか私は迷ってばかりです。 そんな私は、尽きることのないお命お心で、 私の悲しみ苦しみよろこびを共にしてくださる阿弥陀さま、貪り怒り愚か心いっぱいで、 どうしてよいのか分からない私に、真っ暗闇の中の灯りとなってお智慧をお与え下さる阿弥陀さま、 その阿弥陀さまとご一緒に、生かせていただきとうございます。

法蔵菩薩因位時 在世自在王佛所 觀見諸佛淨土因 國土人天之善惡
建立無上殊勝願 超發希有大弘誓 五劫思惟之攝受

法蔵菩薩さまは、 世自在王仏に師事され、 菩薩の修行に努めておられたとき、 お浄土とはどんなところか、 これまで多くの仏さまが、 どうお考えになってきたか、また世のなかの善と悪とをしっかり見定めになり、 大変優れた願を、お立てになりました。 すべての人を救いたい、 救われないならば仏にはならないという大きな願であり、 五劫というとても長い時間をかけ、お考えになり、お立てになった願なのです。

重誓名聲聞十方 普放無量無邊光 無碼無對光炎王 清淨歡喜智慧光
不斷難思無稱光 超日月光照塵剎 一切群生蒙光照

願をお立てになり、 お誓いされた阿弥陀さまのおよびかけが、 「南無阿弥陀仏」の名号なのです。 この本願の名号が、 世の隅々までとどいてほしいと、 重ねがさねお誓いになったのです。
阿弥陀さまの本願のお光りは、 量り無く限りなく、 遮ろうとするものをも照らし尽くし、 どこまでも清らかで喜びと智慧に満ち、 断たれることなく輝き続け、思いも称えようも無く、 お日さまやお月さまの輝きを遙かに超えるお光りとなって、 どんな人も誰をも、 いつでもどこにあってもお照らしくださいます。

本願名号定正業 至心信樂願爲因 成等覺證大涅槃 必至滅度願成就

すべての人を救わなければ、仏にならないとのこの名号をお称えすれば、 お浄土へお導きいただけるのです。 それは阿弥陀さまのご本願、 至心信楽の願によるのであり、 法蔵菩薩がさとりを開かれ寂静のお浄土で仏になられたことは、 第十一願の必至滅度の願が成就されたからです。

如來所以興出世 唯說彌陀本願海 五濁惡時群生海 應信如來如實言
能發一念喜愛心 不斷煩悩得涅槃 凡聖逆謗齊廻  如眾水入海一味

すべての人を救いたいという阿弥陀さまの願い、本願をお説きになるためにお釈迦さまは、この世にお出ましになったのです。 この濁り穢れた苦しみの世に生きる人々こそ、 阿弥陀さまのお教えをいただき、 南無阿弥陀仏の名号をお受けすれば、 悩み苦しみ、 煩悩をもったそのままで、 愚かな者であれ、 賢者といわれるような人であれ、 仏を蔑ろにするような人であれ、 阿弥陀さまはお浄土へお迎えくださるのです。
どこから流れてこようとも、どんな水であろうとも、 流れ込む水を、 海は一つの水、一味にするのです。 その海のように、 阿弥陀さまは、 すべての人を分け隔てなくお迎えくださるのです。

攝取心光常照護 已能雖破無明闇 貪愛瞋僧之雲霧 常覆真實信心天
譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇 獲信見敬大慶喜 即橫超截五惡趣

阿弥陀さまのおさめとってくださるお光りは、 常に私たちを照らし続け、 迷い苦しみ続ける闇を破ってくださるのですが、 貪り怒り憎しみ一杯の私たちの心の雲や霧に、 阿弥陀さまのお光りは遮られ、真実のお心を感じることが出来ないのです。
それでも、雲や霧に覆われていようが、日の光が雲霧の下を明るく照らすように、信心を得れば心明るくよろこびに満ち、 この世のどんな苦しみもしっかり受けとめ、乗り超えることができるのです。

一切善惡凡夫人 聞信如來弘誓願 佛言廣大勝解者 是人名分陀利華
彌陀佛本願念佛 邪見橋慢惡眾生 信樂受持甚以難 難中之難無過斯

この世のどんな人であろうと、 阿弥陀さまの本願の誓いを聞き心より信じたならば、お釈迦さまは、 その人を真実の心、 誠の心を知った人、泥濘の沼に咲く白い蓮華と讃えられるのです。
阿弥陀さまのお誓いになったご本願、お念仏を称える者はどこでも、いかなる者であろうとも救いとるの御教えは、独りよがりで邪な思いをかざし、驕り高ぶる私たちには、素直にお受けし懐き続けることは本当に難しいのです。 難中の難、これほどの難しいことはないのです。

印度西天之論家 中夏日域之高僧 顯大聖興世正意 明如來本誓應機

印度や天竺の仏者や中国や日本の高僧の方々は、 お釈迦さまがこの世にお出ましになったのは、 阿弥陀さまのご本願の教えが、 この世のすべての人びとの尊い導きになることを明らかにされるためであったとお示しになったのです。

釋迦如來楞伽山 爲衆告命南天竺 龍樹大士出於世 悉能摧破有無見
宣説大乘無上法 證歡喜地生安樂 顯示難行陸路苦 信樂易行水道樂
憶念彌陀佛本願 自然即時入必定 唯能常稱如來號 應報大悲弘誓恩

お釈迦さまは、 楞伽山におられたとき、 ご説法をいただいている人びとに、 後の世に、南印度に龍樹という菩薩がお出になり、 因縁の理を蔑ろにし、 有る無しに固執する誤った考えを打ち砕くであろうとおっしゃいました。
龍樹菩薩さまは、 大乗仏教の中でも最も尊いお念仏の教えをお説きになり、安らかにお浄土に往生したいと願われたのです。 修行を積んでお浄土へ参るのは、陸路を歩くように辛く苦しい道のりです。 お念仏は、 舟にまかせて水路を往く路で、辛さ苦しさはなく、どんな人にでも誰にでも往くことができるのです。 阿弥陀さまの本願をいただけば、自ずとお浄土への往生が定まるのですか
ら、 「南無阿弥陀仏」 のお念仏を称えさせていただき、 阿弥陀さまのご恩にお報いいたしましょうと、 お導きくだされたのです。

天親菩薩造論說 歸命無碍光如來 依修多羅顯真實 光闡横超大誓願
廣由本願力迴向 爲度群生彰一心 歸入功德大寶海 必獲入大會眾數
得至蓮華藏世界 即證真如法性身 遊煩惱林現神通 入生死薗示應化

天親菩薩は、 『浄土論』 をお書きになって、 阿弥陀さまに帰依されました。 『無量寿経』 に誓われている阿弥陀さまの本願は、 阿弥陀さまが私たちにお与えくださったのであり、 とりわけ第十八願により、 どんな人も誰もが救っていただけるのだと一心にお説きになり、 阿弥陀さまの願い、 本願を信じ阿弥陀さまにお任せしたならば、 お浄土の仲間になれるのです、 とお導きくださいました。
蓮華の咲く阿弥陀さまの世界に参らせていただけることになれば、安らかなさとりの身とさせていただき、 煩悩にまみれ、 苦しみ迷いのこの世にあって、すべてを受けとめ、歩ませていただけるのです。

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