元々は愛敬(あいぎょう)といい、江戸時代には「あいきょう」とも読んで、その後に「愛嬌」の文字がを当てられるようになりました。
仏様の顔だちがおだやかで恵み深いことを表しており、仏教では仏・菩薩の優しく慈悲深い相を見て、誰もが知らず知らずのうちに敬愛し、ほほえんでしまうような相を「愛敬相」といいます。
また、人々の融和を祈って、愛し敬う心を起こさせる行動を「愛敬法」といいます。
つまり、愛嬌とは「愛し敬うこと」に当たります。
このような意味合いから、女性の誰からもも愛される笑顔やしぐさについても「愛嬌がある」と使われるようになりました。
しかし、ただ他者の気を惹くために愛敬をふりまくというのは、本来の意味合いからは少し離れているため皮肉を含めた意味合いを含むこともあります。