「友達がいないまま、50代になりました」
独身・事務職の50代女性の方から、こんなお便りをいただきました。
昔から人付き合いが苦手で、気づけば、友達と呼べる人がいないまま50代になりました。休みの日は、誰とも話さずに終わります。同窓会の知らせが来ても、行く勇気がありません。私はどこか、人として欠けているのでしょうか。
「独生独死独去独来」という言葉
浄土真宗の大切な経典に、『浄土三部経』という3つのお経があります。その中の『仏説無量寿経』に、「独生独死独去独来(どくしょうどくしどっこどくらい)」という言葉が出てきます。
読んで字のごとく、人はもともと独りで生まれて、独りで死んでいき、独りで去っていく、という意味です。
だからこそ、出会いが尊いのです。友達の数ではなく、縁の深さ。ともに教えを聞く仲間には、「御同朋(おんどうぼう)」という形のご縁もあります。
人間という字が教えてくれること
人付き合いが苦手な方は、たくさんいらっしゃると思います。たったお一人でも、本当にいろんなことがお話しできるお友達を、お作りになられるといいのかなと思います。
「そんなの無理だから、50代まで独りで来たんだよ」とおっしゃられるかもしれません。けれど、人間という字を見ると、人の間と書きますよね。
私たちは、生まれるときも死んでいくときも、独りです。独りなのですが、人として生まれてなくなっていく私たちは、人間社会を生きています。人の間で、生きているのです。
人一人では、決して生きていくことはできません。だから、拒絶をするのではなく、本当に小さなことから関係を作っていってみてください。同じ会社の方、ご近所の方に、まず挨拶から始めてみる。「おはようございます」——それを何度も何度も、毎日毎日続けていくと、必ずそこから会話が生まれてきます。
苦手だからやらない、ではなく、苦手だからこそ、やってみようと思ってみてください。たったお一人でも大切な方ができると、また感覚が変わってくると思います。
ひとりであることと、孤独であることは違います
そんな中で、一人であるということと、孤独であることは違います。
ぜひ、一人である時間を大切にしながら、関係を持てる方をちょっと探してみてください。応援しています。
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▷ 辛い孤独感の正体とは?消えない気持ちの原因と対処法を解説
ひとりで抱えこまないで
友達がいないことは、人として欠けていることではありません。うまくいかない日があっても大丈夫。ひとりで抱えこまず、そっと話してみませんか。登録も利用も無料で、いつでもやめられます。
この記事をお話しした人
竹下暁蓮(たけした ぎょうれん)
ヨガを続けながら仏門へ。病と、大切な人の喪失を経て、あなたの今に寄り添う僧侶。
約550年つづく浄土真宗のお寺・慈徳山 得藏寺が運営する、誰にでもひらかれた、やさしい仏教の入口「仏陀倶楽部」でお話ししています。





















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
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