誰であっても僧侶になれる得度への道をご用意しています。

第二十四回「自分の心の声に耳を傾けてみる」

第二十四回「自分の心の声に耳を傾けてみる」

一般常識にとらわれないコツの第一歩は「やめる」ことです。まわりの目を気にしたり、一般的な常識を尺度に判断したりしようとして、自分の気持ちを抑えたりガマンを重ねたりしていては、苦しみは増えるばかりです。

これまでは、自分の内側と向き合い気持ちを優先するよりも、自分の外側にある社会で、目標を達成したり、何かを勝ち取ることが推奨されてきたからという背景もあるでしょう。多くの人は「自分」ではない、外側の部分で一生懸命に努力をし、一番大切な自分自身をおろそかにしてきたのです。

だから、まずは「やめる」ことが大事です。いろいろなことをやめてみて、最後に残ったものが、あなたが本当にやりたいこと、大事にしたいことのはずです。そのときはじめて、自分の心の声を聞くことができるようになります。

それまで自分の心に向き合うチャンスがなかったなら、自分が何が好きで、どうすれば心地いいのかがわからなくなってしまっていたはずです。

その上で、なかなか「自分がどうあれば楽しいのかわからない」ときは、小さくてもいいので、「好きかもしれない」と感じたり、興味を持ったりしたことに、チャレンジしてみましょう。難しく考える必要はありません。

朝、通勤途中にカフェで買ったコーヒーがおいしかった。

ひさしぶりに、家のまわりを走ったら気分がよくなった。

SNSを見て、自分も「映える」画像をカメラで撮りたくなった。

コーヒーが好きなら、いろいろなカフェに行って飲み比べてみる。走って爽快な気分になるなら、飽きないようにさまざまなコースを設定して走る。撮影に興味があるなら、とりあえずスマホのカメラで「いい」と思う景色を写してみる。

もし、何も思いつかなかったら、過去にハマッていたこと、熱中していたことを思い出してみましょう。小学生のときはアニメが大好きだった。中学校では野球部だった。もし「もう一度、やってみようかな」という気になったら、アニメを見たりバッティングセンターに行ってみたりするのもいいでしょう。

ただ、どんなことでも「やってみたら、あまり楽しくなかった」ということがあるはずです。そんなときは、「せっかく始めたのだから」などと、ムリして続ける必要はありません。また別に興味があることにトライすればいいのです。

大切なのは「おもしろそう」という自分の気持ちを大切にし、その気持ちを尊重して行動することです。すると、主体的に自分を幸せにすることができ「何をやっても報われない」と感じることが減ってきます。そうして自分の「好き」を少しずつ積み重ねていけば、どうなれば心地よくいられるのかが見えてくるはずです。

「自分のほんとうにやりたいこと」や「自身の本来の姿」を見つけ出すために、自分探しの旅に出ようとする人もいます。

でも旅に出て、自分の外側にある環境を変え、外から受ける刺激を変化させても「自分」を見つけることはできません。自分の心の声に耳を傾けましょう。「自分がどうすれば報われるのか」は、自分の内側を深掘りしていくことでしか見つからないのです。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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