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一隅を照らす

一隅を照らす

 「一隅を照らす、これすなわち国宝なり。」

 この言葉は最澄の言葉です。ある片隅や今ある自分のいる場所を照らす。この状態が一人ひとりで行われれば自ずと苦しみの少ない社会となる。これは想像するに難くない。しかし、私なんかがと過剰な謙遜をしたり、過小評価をして実践しない者。自身が豊かであることを自覚できず、人のことにかまっていられないと実践を怠る者。今この瞬間、生きるだけで精一杯であり実践できない者。衆生の人々は苦しみの中で一隅を照らすことができない、と思い込んでいる。理想的な生き方など存在しない。こうでなければならないも存在しない。あらゆる生き方があり、あらゆる喜怒哀楽がある。陰もあれば陽もある。八方全てがあり人である。その様全てが学びであり気づきである。故に一隅を照らすとは、なにか特別なことをすることではなく、各個々人が他者他物から学び気づきを得て生きているだけで、それすなわち一隅を照らすということである。

 私は今、寒さ厳しく雪深いところにいる。雪がつもり、そして晴れ、雪が溶ける。しかし日の当たらないところは雪が残り、固くなり、凍る。そういった場所は人も動物も寄り付かなくなる。時間がたてば必ず溶けてなくなるだろう。それを待つのもいい。しかしそのせいで動けない人、躓く人がいるのであれば、そこにいる私は、その塊をどけるだろう。私は作業療法士として障害者支援を行う。縁あって私はそういった場所にいる。ある自分、置かれている場所と役割を自覚し、自分を過大評価、過小評価することなく、一隅を照らすような実践を行いたい。

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