読んで字の如く「最低限の欲だけで、自分が足りている事を知る」ことです。
少欲知足は仏教で昔からある考え方だと思いますが、昔は今よりもずっとモノが少ない時代、欲も現代に比べたら少なかったと思いますし、その中でも最低限の欲だけで現状足りてることを知るのが大事だった。
そして現代ではモノや情報が溢れかえっていて、人はより欲が大きくなったり、深くなったりしてしまい常に満たされない状況である。現状に不満ばかり持ってしまう。こんな世の中だからこそ、常に持っておきたい大切な考え方だと強く感じました。
自分は昔は欲だらけでした。欲まみれだった時は生活がとにかく大変で、いつも生活費がマイナスになっている状況でした。ある時からだいぶ欲がなくなったことで結果として生活に余裕が生まれて、その状態でも十分満足できる事を知りました。
現代社会ではミニマリストと言う生き方があり、最低限のもので生活すると言う意味ですがモノにはこだわっている感覚を覚えます。単なる物理的なものの量だけではなく、精神的な部分でのちょっとした欲(こだわり)が生活に満足を生んでくれるんだと思います。
無欲と言っていないことから、人間は少なからずとも欲があるし、欲をゼロ(無)にすることは無理なんだと思います。しかし自分の欲のみを追求してそれに執着すると他人との関係が悪くなったり、巡って自分が結局辛くなってしまう。「少欲知足」の対局の位置にあたる「我利私欲」にならないように常日頃から気を付けたいものです。




















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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