「50代の息子が、ずっと家にいます」
80代のお母様から、こんなお便りをいただきました。
50代の息子が長く家にこもっています。自分が亡くなったら、この子はどうなるのだろうと思うと、不安でたまりません。
ひきこもりの長期化が、今、とても問題になっていますよね。引きこもっておられる方が増えているようです。
育て方のせいではありません
自分を責めてしまう。「私の育て方が悪かったのではないか」と思われる親御さんが、多いようです。
けれど、育て方がどうこうということではなくて、これは社会現象なのです。社会のほうにも問題があるのかもしれない、と考えてもらってもいいと思います。
ひきこもりが長引くと、外が怖くなっていく
ひきこもってしまうきっかけは、いろいろあります。体調を崩したこと、会社でうまくいかなかったこと、いじめ。
そこから外に出られなくなって、1日2日ならいいのですが、その1日2日出なかったら、だんだん出るのが怖くなっていくんですよね。長期化すればするほど、どんどん社会が怖くなっていってしまいます。
まず、食事を運ぶのをやめてみる
だから、まずは体を動かす練習を、一緒になさるといいのかなと思います。
おそらく、お部屋から出てこられない息子さんに、お食事を運んでいらっしゃると思います。まず、それをやめてみる。「食べたくなったら降りておいで」と。
もちろん、命に危険が及ぶような場合まで食事をされないのであれば、それはまた別の話です。
でも、まず少し、お家の中で動く動線をつくってみることは、すごく大切です。おトイレには行かれるでしょうから、行かれたときに「ついでにこれをやってみようか」といった提案をするのもいいと思います。
何もしないでいることが、どんどん長期化を招いていきます。生活リズムを回復していくことも、大きな助けになります。
ひとりで頑張らず、周りに助けを求める
ご親戚やご近所の方、そして地域包括支援センターのような、ご相談できる窓口もあります。自分だけで何とかしようとせず、周りの方の助けを借りることも、すごく大切です。
ひとりで頑張らないで、周りの方に「助けて」と言うのは、勇気がいることかもしれません。けれど、大切なことです。ぜひ勇気を振り絞って、周りの方に援助を頼んでみてください。
お母様の育て方が悪かったわけではありません
もう一度、お伝えします。お母様の育て方が悪かったわけではありません。
だからこそ、周りの方にきちんと「助けて」と言えるお母様であってほしいと思います。頑張ってくださいね。応援しています。
ひとりで抱えこまないで
長いあいだ家族のことを背負ってこられた方ほど、ひとりで抱えこんでしまいがちです。うまくいかない日があっても大丈夫。ひとりで抱えこまず、そっと話してみませんか。登録も利用も無料で、いつでもやめられます。
この記事をお話しした人
竹下暁蓮(たけした ぎょうれん)
ヨガを続けながら仏門へ。病と、大切な人の喪失を経て、あなたの今に寄り添う僧侶。
約550年つづく浄土真宗のお寺・慈徳山 得藏寺が運営する、誰にでもひらかれた、やさしい仏教の入口「仏陀倶楽部」でお話ししています。
















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
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