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第五回「今」をよりよく生きるってどういうこと?

「今」をよりよく生きるってどういうこと?

実際に命の期限を知ったとき、人はどんなことを後悔するでしょうか。それを知ると、「今」をよりよく生きるためにやるべきことが見えてきます。

終末期医療の専門家などによって、世界各国でさまざまな調査が行われているのを見ると、人種や性別に関係なく、最も多い答えは「もっと自分を幸せにしてあげればよかった」というものです。

これを読んでいる皆さんは、今のままで「自分を幸せにしてあげている」と言えますか? このままの人生が続いても、5年後、10年後、そして死ぬ前にも後悔しないと言い切れるでしょうか。

多くの人は、昔の価値観に縛られたり、無理にまわりの期待に応えようとしたりして、自分なりの幸せを見失っているように思います。私は、そのままで人生を終えてほしくないのです。

誰もが持つ時間は限られています。望まない人生を生きて、時間をムダにしない。こうして、自分なりの人生の喜びを見つけるきっかけとなるのが「死を意識する」ことなのです。

では、具体的に「今」を充実させ、後悔しないように生きるとは、どんなことを言うのでしょうか。私たちは皆、毎日を懸命に生きています。家事や仕事などのやるべきことを欠かさず、周囲の人間関係を良好に保つために努力もする。これは「今」を生きることにほかならないと思うかもしれません。

人間は1日に6〜7万回、何かを考えていると言われています。これは寝ている時間を除くと、ほとんと毎秒、何かしらを考えていることになります。無意識のうちに、いろいろ考えているわけです。

しかし、そのうち8割が過去のことであり、ほとんどが「なんであんなことを言ってしまったんだろう」「今日は仕事で失敗しちゃったな」などです。つまり、すでに起きてしまったり、まだ何も始まっていなかったりする、考えてもどうにもならないこと、変えられないことに時間とエネルギーを費やしているのです。これでは、「今」を生きていることにはなりません。

「今」を生きるとは、今ある瞬間に意識を集中し、自分を幸せにしようとすることです。冒頭に触れたように、死ぬ直前に多くの人が「もっと自分を幸せにしてあげればよかった」と後悔しています。

こう言うと、刹那的だと思う人もいるかもしれません。一般的には、過去も未来も考えず、感情に任せて一時的な快楽を求める生き方と考えられがちです。でも、仏教では「今がよければ、過去も未来もどうでもいい」という投げやりな生き方ではなく、「今がよくなければ、過去も未来もよくならない」と考えます。

お釈迦様は「過ぎ去ったことにくよくよするな。そしてまだ来ない未来を思い煩うな」とおっしゃっています。今、自分が考えていることや決断、行動が次の瞬間を決める。その瞬間の連続が人生であり、「今」という瞬間が満たされていれば、その瞬間を成り立たせている過去や未来に不満や不安を抱くことはないわけです。

毎日、生活することに一生懸命で、生きることについて考える余裕がない。それが多くの人の現実だと思います。でも、それでは死ぬ前に後悔することになってしまいます。何かをガラリと変えたり、特別なことをしたりする必要はありません。

今をよりよく生きるとは、今ある瞬間に意識を集中し、自分を幸せにしようとすること。まずは意識を変えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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