「今を生きる」とは
ボクたちはみんな、毎日を懸命に生きています。
家事や仕事などのやるべきことを欠かさず、まわりとの人間関係を良好に保つために努力する。
これって「今」を生きていることにならないの?と、あなたは思うかもしれません。
人間は1日に6〜7万回、何かを考えていると言われています。
寝ている時間を除いたら、ほとんど毎秒何かしら考えていることになりますね。
自分ではそんなにたくさんのことを考えているつもりはないかもしれませんが、人は無意識のうちにいろいろ考えているのです。
でも、6万回も考えているうちの8割が過去のこと。
しかもほとんどが、「なんで、あんなこと言っちゃったんだろう」「このまま、営業成績が上がらなかったらどうしよう」といったことだと言われています。
つまり、すでに起きてしまったり、まだ何も始まっていなかったりする、考えてもどうにもならないこと、変えられないことに時間とエネルギーを費やしているのです。
これでは「今」を生きていることにならないとボクは考えます。
ボクは「今を生きる」というのは、今ある瞬間に意識を集中して、自分を幸せにしようとすることだと思っています。
死ぬ直前にほとんどの人が、「もっと自分を幸せにしてあげればよかった」と後悔していた事実を思い出してください。
毎日、生活することに一生懸命で、生きることについて考える余裕がない。
それが多くの人の現実だと思います。
でもそれでは、死ぬ前に後悔することになりかねません。
「今を生きる」ために、何かをガラリと変えたり、特別なことをしたりする必要はありません。
仏教の教えを活用すれば、今、あなたがいるところで、よりよく生きることができるのです。