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第二十五回「ほしいものがすべて手に入ったら幸せ?」

第二十五回「ほしいものがすべて手に入ったら幸せ?」

生きていくこと自体が大変だった時代であれば「今日の食料が手に入った」「雨の当たらないところでぐっすり眠れた」など、人間の本能的な三大欲求である、食欲、性欲、睡眠欲が満たされたら幸せを感じるかもしれません。でも、現代では生物として求める欲求は、ほぼ満たされています。

その中で、何をすれば幸せを感じることができるでしょうか。「自分の欲しいものがすべて、手に入ったら」でしょうか。便利な場所にある最高級のマンション。高級車。ブランド物のバッグや服……これらはおそらく、世間一般が考える「成功した人」が手にするモノです。

心の底から、こうしたものが欲しいと思っているのでしょうか。あなたの人生を豊かにするものでしょうか。私は以前、高級外車やブランド物の服や時計などを買いまくっていた時期がありました。

でも、いくらモノが手に入っても、心はむなしいままでした。一般常識から考えた、「学歴」や一流企業勤務という「肩書き」などの、不足を埋めようとモノを手に入れても、満たされない思いは消えません。一つを手に入れたら、また別のモノが欲しくなる。そうして、手当たり次第に買い続けていました。今から思えば、このときは、自分の外側にあるモノに頼り、執着していたのでしょう。

爆買いが収まったのは、仏教系の学校を卒業して以来、遠ざかっていた、親鸞聖人の教えに再び、触れるようになってからです。モノを手にすることの執着が薄れ、ありのままの自分を認めることで、少しずつ心が穏やかになっていきました。

心理学でも、買い物の喜びは手に入れた瞬間は大きくても、そこからどんどん減っていくばかりだと言います。心の底から幸せを感じるためには「モノを手に入れる」以外に、どうなればいいでしょうか。

「どんなときに幸せを感じるか」と自分に問い続けると、次第に自分なりの「コンフォートゾーン」が見えてきます。心理学では「コンフォートゾーン」とは、ストレスや不安がなく、気持ちが落ち着いた状態でいられる状態を指します。

「コンフォートゾーン」は、一人一人異なります。「1億円稼ぎたい」と思ってがんばってきたけれど、生活を見直したら、1000万円もあれば、心地よく暮らせるとわかった。人に自慢できるような職業に就こうと模索していたけれど、ほんとうに幸せを感じるのは、保護犬の世話をしているときだった。

「男性は仕事、女性は家庭」という常識に反して、自分は妻に働いてもらって家にいるのが好きだとわかった、という男性もいました。その反対に、20代後半で結婚し、子どもの面倒をみるだけで人生が終わってしまうのかと焦っていたけれど、実は、家族に喜んでもらうのが最大の喜びであることに気づいた女性もいます。

幸せを感じる状態がどうであれ「コンフォートゾーン」に「いい」「悪い」はありませんし、「正しい」「間違っている」という基準もありません。また、人と比べて「あの人がこうだから、自分はもっと」などと、自分の外側にある要素に左右されなくていいのです。あくまでも、自分が幸せだと感じるのはどんなときなのか、あなただけの「コンフォートゾーン」を明確にしていけばいいのです。

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