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二人の恩師の教え

もう鬼籍に入られたが、私には恩師と思える方が二人いる。小学校と大学、学校で最初と最後に出会った方々だ。偶然にも二人は共に『自分を大切にしろ。自分が主役だ。そして、自由になれ!』と説かれていた。

私にとって幸せだったのが、「自由とは好き勝手にチャランポランに生きることではなく、自分を律するからこそ自由が得られる。自由とは責任が伴うのだ。」ことを小学生と大学生で教わったことである。
子供のときに聞かされたことが印象に残り、大人になって再び聞いたら理解が深まり自身の心に深く刻まれ人生における指針となった。

『自己こそ自分の主である。他人がどうして(自分の)主であろうか? 自己をよくととのえたならば、得難き主を得る。』(ダンマパダ160)

『実に自己は自分の主(アルジ)である。自己は自分の帰趨(ヨルベ)である。故に自分をととのえよ。──商人が良い馬を調教するように。』(ダンマパダ380)

そして、二人は戦争の経験から反戦を訴えていた。私は8月15日が近づくと二人のことを思い出す。特に今年はダンマパダを知り、二人の教えをいつもと違った形で思い出し有意義である。

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