誰であっても僧侶になれる「得度」への道をご用意しております

利他

私はわがままな人間です。
誰よりも貪欲だったから、最大に自分の幸せを目指してきましたし、一秒も不快な感情を感じないで過ごすにはどうすれば良いか?という問いをいつも考え、研究し、トライしてきました。

そんな超絶わがままな私と、「利他」という言葉との交わりの話です。
若いころの私は本当に利己的な人間だったと思います。
その頃に出逢った人たち、ごめんなさい!

私は、自分の利益の最大化をしたかった。
だから、最初はうまいことやって、take&takeができたら良いと考えていました。
それは早くに限界が来ました。

そんな人間が世の中でうまくやっていけるわけがありません。
そして大学生のときに、遅咲きで気づいたのです。
この世は「他人と利益のバランスを取っていかないとうまくいかない」と。
まさにGive&takeの世界です。

これは良い発見だと、当時のわたしは大いに喜びました。
そこからは、どう利益のバランスを取るかだけを一生懸命考えていました。

それから社会人になりました。
Give&Takeをしっかりしているはずなのに、それでも時々、人と揉めたりしてうまくいかないことに気付きました。

「なぜ?」
これでうまくいくはずだったのに、やり方が悪いのか。
一秒も不快な感情になりたくないのに、もめるなんてのっぴらごめんです。

「どうして人はもめるのか?」
「どうしたら人ともめないのか?」
そればっかりを日々考えて過ごしていました。

あれは、26歳の夏か秋ごろだったと思います。
お風呂でシャワーを浴びているときに、突如その答えが頭にひらめいたのです。

「揉めない唯一解が分かった!」
衝撃とともに、恐怖も感じました。

人は利益を取りあってもめるのです。
そして人はベースが自分勝手ですから、単純にショートケーキを半分にわけたところで、「今日は私の方が頑張ったから、いちごは私の方が多く」なんて考える生き物なんです。
また、物以外のことは、キレイに等分できるようなものは少ないのです。例えば家庭の家事分担なんて、等分になんかできません。

ここで人はもめてしまうのです。
自分勝手な人間だからこそ、5:5にキレイに分けれてももめるのです。

その前提があると、もめない解はたった一つです。

「すべて他人にあげてしまえ!」でした。
他人と利益をとりあってもめる以上、全部他人にあげてしまったら、もうもめようがないんです。もめる元がないんです。

論理上はこれなら絶対にもめっこない。てか、これ以外の解はない。
でも、でも、、、
「俺がめっちゃ損するやないかい!!!」
ひとり葛藤しました。

そのとき色々自己啓発をやってきて良かったと思いました。
「そうだ!3ヶ月だけお試しでやってみよう。もし嫌だったり、無理だったりしたら元に戻せば何も損はないじゃないか」
そう思い付き、私にとってはめちゃくちゃ損しそうな、勇気と胆力を非常に使う、トライミッションがスタートしました。

もちろん、最初からそんなにうまく行くわけはないですが、なんとか堪えて頑張ってやってみました。

まず、仮説は大当たりです。
まったく人ともめない。やっぱりもめないんです。
そこは仮説が立証されて、一安心です。

そして、別のもう一つの事実に気付きました。

「トータルで全然損してない。っていうかむしろ得してないか?」ということでした。
全部相手にあげるというオファーを出しても、すべてを受け取る人もあまりいなければ、逆に後でお返しされたりして、物理的にも全く損している気がしないのです。

「えっ、これがこの世のパラドックスだ!すごいことを発見してしまったかも」とびっくりしました。

損しないのなら3ヶ月で止める必要もありません。すべてを与えると言う行為は、煩悩との戦いで難しい局面もありますが、トライしながら少しずつ成長していきました。まさに娑婆での修行です。

半年も経った頃でしょうか。
なんともう一つ最大の発見をしました。

それは、Giveするという行為は、それをした瞬間に「心や魂が最大限に満たされる」んだという事実にです。

別にお返しとかもなくて良かったんです。
私はGiveという行為をした瞬間に最大限に幸せになって、すでに得していたんだということがわかったのです。

これは私の人生を180度変える気づきとなりました。
もちろん、修行者の身ですから、すべて完璧にできているわけではありませんが、20年近くGive&Giveをしていると、それが私の当たり前になりました。プライベートもビジネスも、私の幹となる生き方です。

このことが、世の多くの人には驚かれ、尊敬されたり、感謝されたりしますが、お蔭で、人間関係にも恵まれ、ビジネスも広がり、大きなトラブルもなく過ごせています。
それでも、一番得をしているのは私なのです。
中途半端に人のために生きようとするくらいだったら、「自分のため」をとことんまで貫け~って私は思っています。

勇気を使うことなので、このエピソードを人に話しても、100%実践してくれた人はいまのところ見当たりませんが、少しでも影響を与えてたら嬉しい限りです。
このことは、私の中での最大の宇宙の法則なので、できるだけ多くの人に伝えていきたいことの一つです。

お釈迦様が、貧乏人にこそお布施をさせた意味が、心底体感として分かった気がします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

仏陀倶楽部入会申込

仏陀倶楽部入会案内

得度について

得藏寺 得度

仏陀倶楽部公式LINE

仏陀倶楽部公式LINEバナー (1)

この記事を書いた人

目次