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嫉妬を超えて自分を見つめる

2023年8月末。長い夏休みが終わり、ようやく私だけの時間が戻ってきた。

私は2人の小学生の親で、会社員でもある。初対面の人にはよく「事務員ですか?」と訊かれるが、実はエンジニアである。事務員ではないのだが、この世間の偏見を訂正する気力はない。

もう少し具体的に言えば、私はかつて「会社の中心で活躍する」ポジションに近づくことができる職にいた。数年前、私は「課長になりたい」という強い思いを持ち、そのためのアピールをし続けた。子育てとの両立を果たしながら、「ワーキングマザーのロールモデル」となることを目指し、一生懸命努力していた。

しかし、あるトラブルが原因で、会社を1年間休むこととなった。私は心身ともに疲弊し、うつ状態になってしまった。会社に対する失望感が強く、「もはや会社に固執する必要はない」と感じるようになった。

復職後、私の目指していた「ワーキングマザーのロールモデル」のポジションに、別の人が就いているのを見て、嫉妬の感情が湧き上がった。こんな感情に捉われること自体が、私にとっては屈辱的だった。

この嫉妬の感情を消すために、自分の生き方を模索し始めた。そして、一時は「起業する」という考えに至り、さまざまな活動を始めたが、結局のところサラリーマンからの脱却は難しかった。

そんな折、同僚から会社の特別な制度を教えてもらった。それは、小学6年生までの子どもを持つ親が最長3年間の育休を取得できるというものだった。私は、この制度を利用して、自分自身を見つめ直す時間を持つことにした。

「人生を変えるのに修行はいらない」の一節に、「嫉妬したら、素直に『うらやましい』と言う」という言葉があり、その言葉に心を打たれた。

私が尊敬する若新雄純氏も、自身の嫉妬心について公言していた。成功者である彼が嫉妬する感情を持つことから、私は嫉妬や比較の感情が尽きることはないと気づいた。

だから、嫉妬を感じたら、その感情を隠すのではなく、素直に「うらやましい」と言うことが大切だと考えるようになった。そして、自分自身との向き合い方や、自分が本当に好きなことを見つけることの大切さを再認識したのであった。

夏休みにおける子供たちとの思い出作りの時間も終わり、自分だけの時間が持てるようになった。これから、より深い学びの時を過ごしていきたいと思う。

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