人間には煩悩がありますが、何もない所から煩悩は出てこないかと思います。
では煩悩がどんなふうに出てきて、それが苦に結びつく、生まれるのか。
全ての物事にはその起原(=因)とそれを結ばせる作用(=縁)とによって、があり、これを「因縁」と言います。
全ての現象は心に原因があるとう前提で、心につながる因縁には12個あると言われており、 これらがつながって輪になっている。
これを「十二因縁(内縁起)」といい人間の感覚や心理の変化や作用の段階であるとされています。
無明(むみょう):迷いの根本、何も知らない無知の状態
↓
行(ぎょう):何も知らないまま、分からないから行ってしまうこと
↓
識:行いの積み重ねで認識する
↓
名色(みょうしき):心と体、認識が更に強まる(六境=色・香・味・声・触・法)
↓
六処:6つの感覚器官が複雑に関係し感じ取る(心的作用にはたらく6つの器官。眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根)
↓
触(そく):六処が外部と接触し、物事をはっきりと意識的に判断する。
↓
受:外部と接触したことで苦・楽・不苦不楽が生まれる
↓
愛:感情が芽生え、三毒(欲求)が生まれる。
↓
取:執着が生まれ手放したくないと思う。嫌なことからは離れたいと思う。
↓
有:取によって、人それぞれの考えや主張が生まれ良い悪いなどの差別が生まれる
↓
生:そんなことが起きる世の中で、様々なことを背負って生きていかないといけない
↓
老死:自身が老い、弱っていくのを自覚し、尽きて死んでしまう 今回は「心の変化」にフォーカスした十二因縁の内縁起の解釈でした。
次回は、十二因縁の外縁起について書きたいと思います。





















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明のコラムはこちら