私は45歳で結婚し、48歳で第1子が誕生、その後7年間で4人の子宝に恵まれました。高齢での子育てでしたし、夫婦共働き、じじ・ばばいない(2人とも早く亡くなりました)状況の中で、この10年間は本当に必死でした。生活のすべては子ども中心に回り、自分1人でのんびりした時間を取った記憶はほとんどありません。妻はもちろん、親戚、会社のスタッフ、近所のママ友・パパ友等多くの方に支えられて、何とかやって来られました。
先日、第4子である三男が誕生日を迎えて、4歳となりました。私が子育てをして来た感覚で言うと、3歳と4歳の違いはかなり大きく、3歳までが赤ちゃん(?)、4歳からは幼児という区分けになるでしょうか。実際、ここ数ヵ月でおむつも取れて自分でトイレに行けるようになり、着替えや食事の介助も必要なくなり、ほとんど手がかからなくなりました。言葉も急に達者になって来て、普通に会話が成立するようになって来ました。ついこの前生まれたような気がしますが、あっという間に4年経ってしまった感じがします。
我が家には、長女が生まれてから10年以上、必ず3歳以下の手がかかる「赤ちゃん」が居ました。2人いた期間も長かったです。やはり3歳以下の子どもがいるととても手がかかるので、親の生活にかなり制約が生じます。なかなか大変な10年間だったと思います。そういう意味では、全員が4歳以上になったということで、子育ての第一フェーズを卒業できたと言っていいのかもしれません。ちょっと感無量です。
最近ようやくそう考える余裕が出て来たのですが、子育ての期間が終わって、子どもたちが自立して親離れして行ったら、とても寂しくなってしまうのだろうな…と。私が所属している父親の子育てサークルの代表の方によく言われるのが、「子育ては期間限定のミッションだ。必ず終わりが来る」ということです。確かに、長い人生の中で、子育てに関わる期間はほんの十数年です。今までは、大袈裟ではなく「死ぬほど大変だ」と思っていましたが、今振り返ってみると、子育てによって親として人間としての自分を成長させてもらえたことは間違いないですし、何よりも子どもたちからそれまでにはなかった幸せを与えてもらっていることに気付き、改めて感謝の気持ちが湧いて来ます。一番大変なところを乗り越えて来たからそう感じられる余裕が出て来たのだと思います。今、乳幼児の子育て真っ最中の方は、毎日必死でなかなかそのように感じられないことも共感できます。
「子育ては期間限定」。子育てにあと何年関われるか分かりませんが、この言葉をよく噛み締めながら、残された期間を親子で精一杯楽しんでいきたいと考えています。