誰であっても僧侶になれる「得度」への道をご用意しております

得藏寺で得度を受けた山田浩二さんに聞く〜なぜ得度し、どのような変化があったのか

得藏寺で得度を受けた山田浩二さんに聞く〜なぜ得度し、どのような変化があったのか

 

得藏寺で得度の儀式を経て、新たな人生のステージに踏み出しました、通信制の星槎大学 高松キャンパスにて学生のサポートをされている山田浩二さん(法名:釋 浩徳)に。得度について、また特別なニーズを必要とする教育などについてお話を伺いました。

目次

得藏寺との出会い、アイデンティティと自己肯定感の探求、そして星槎(せいさ)国際高等学校での業務

ーーまずは簡単に自己紹介していただけますか?また、得藏寺・仏陀倶楽部を初めて知ったのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?

山田浩二さん(以下、山田) はい、山田浩二と申します。2023年に得藏寺で得度の儀式を経て、新たな人生のステージに踏み出しました。現在は岡山県岡山市に居住しており、香川県高松市の星槎国際高等学校で併設する星槎大学高松キャンパスの学生サポートをしております。

実は、数年前から僧侶としての道が自分にも開かれているのかどうか、インターネットで様々な情報を探していました。僧籍を持つということ、出家する(得度する)という行為に興味を持ち、いわゆる一般の寺院とは異なるアプローチがないかと探していたところ、得藏寺のホームページに辿り着きました。

ーー「僧侶になる」「得度をする」という選択肢を調べていたきっかけはどうしてでしょうか?

山田 そうですね、この問題は自分の「アイデンティティ」や「自己肯定感」に密接に関わっています。学生時代から社会人になる過程で、自分なりの将来像や希望はあったものの、いつも何かが欠けているような感じがありました。特に、自分のアイデンティティが希薄で、常に不安と不安定な気持ちがつきまとっていました。

そんな中で、「僧侶」や「出家」という言葉が自然と頭に浮かびました。これは、親や家庭環境の影響もあると思います。私はお寺や神社、仏事に触れると心が落ち着くのです。大人になってからは、「僧侶になれるなら、これが自分の望む道かもしれない」と考えるようになりました。

これらは結局のところそれは「自己肯定感」につながっているかと思います。私自身は特別な資格やスキルがないため、自己肯定感が低く、不安定な心情が常にありました。これは現代の若者も感じていることだと思います。形は違えど、不安や不安定さは共通しているのではないでしょうか。それに、この部分で自分自身が若い人たちと共感できる瞬間も多々あります。

親の影響と仏教への縁

ーー親の環境や家庭で寺社仏閣に触れる機会が多かったと言っていましたが、具体的にはどういった環境だったのですか?

山田 母親が寺社仏閣が好きで、墓参りや初詣などでよく行っていました。さらに、母親は一生懸命に我が家の先祖の墓や家系図を研究し、整理していました。その過程を見て育ったので、寺社仏閣や仏事に親しみを感じていました。そういった環境が、お釈迦様や仏教の教えに寄り添うきっかけとなったのだと思います。母親が一生懸命に先祖を敬い、仏教的な価値観に触れていた影響は大きいと思います。

得度の前後での変化と日々の学び

ーー得度に至る前、得藏寺にお問い合わせをいただいたのですが、その際に感じていた不安などはありましたか?

山田 実は、お問い合わせをしたら代表自らから電話がかかってきたことに驚きました!不安はなかったですが、どのように得度できるのかといった話をしていく中で、多くの疑問が解消され、新たな視点も得られました。

ーー得藏寺の得度に関しては、「人生を変えるのに修行はいらない」ということで、日々ご自身内観いただき、日常から得られる気づきと仏教について学ばれた内容をレポートとして提出いただきますが、いかがでしたか?

山田 レポートを書くこと自体はそれほど苦ではなかったのですが、仏教の教えと日常生活の中での”気づき”をリンクさせるのは難しかったです。それでも、このプロセスが自分自身の考えを客観的に見直すとても良い機会となりました。
図書館で仏教や浄土真宗に関する入門書を借りて読み自学するとともに。ほぼ毎日更新されている得藏寺、仏陀倶楽部のWebコンテンツも非常に学びの機会となっています。
気づくだけ、学ぶだけで終わらせず、レポートによるインプットとアウトプット、これが一番身につくと感じています。

得度を経験した後、仏教が仕事に与えた影響

ーー得度を目指される前と、目指されてから日々仏教を学ばれて、そして実際に得度をされてから日々の仕事に何か影響はありましたか?

山田 はい、以前は学生と話す際、私の経験に基づいたアドバイスをしていましたが、得度後は仏教的な観点からアドバイスするようになりました。これが自分自身に自信をもたらしています。
学生にはストレートに仏教用語を使うと理解されないので、日常的な言葉で話し、最後に仏教の教えとの関連性を説明しています。興味は薄いかもしれませんが、何らかの形で彼らの心に残ってくれればと思います。

ーー日常生活やお仕事で特に心がけている仏教の言葉や考え方はありますか?

山田 実は、その点で常に心にあるのが「一切皆空(いっさいかいく)」という言葉です。これが私の人生や仕事においての軸となっています。また、四諦の考え方、諸行無常や諸法無我も同じくらい重要です。これらの教えがすべてに当てはまると感じています。
このようなシンプルな言葉が、実は非常に深い意味を持っているのが仏教の魅力であり、そのシンプルさが実は非常に強力だと感じています。

星槎国際高等学校 高松学習センターと星槎大学:多岐にわたる教育支援について

ーー高松学習センターは通常の高校とはどのように違うのでしょうか?

山田 実際には、高松学習センターは通信制の私立高校、星槎国際高等学校の香川校舎で、生徒個々の状況に応じて、毎日通学から完全通信コースまで、学習スタイルを選択できる高校です。在籍生のほとんどは、中学校を卒業して入学してくるので、全日制の高校と全く変わらない雰囲気です。

星槎国際高等学校 高松学習センター:https://seisa.ed.jp/kagawa/

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ーー山田さんの主な業務内容について教えていただけますか?

山田 私の主な業務は、高校を卒業した後、星槎大学に進学した学生たちの学習指導です。星槎国際高等学校 高松学習センターと星槎大学は同じキャンパスに存在し、両方の学生とも関わることがありますが、主には大学生のサポートをしています。

基本的には、学生たちが四年間で124単位を取得し、大学学位を取得するためのサポートをしています。具体的には、各学生と一緒に履修する科目を決定し、その後レポート作成などの学習サポートを行っています。星槎大学は「共生科学」について学ぶ単科大学で、人と人、人と自然の共生を主に学ぶ大学です。共生を軸に、教育、福祉、環境、国際関係・グローカルコミュニケーション、スポーツ身体表現などの各分野を横断的に学び、社会に貢献できるよう「幅広い視野と深い専門性」を身に付け ることを目指しています。

以上のようなサポート体制により、高松学習センターと星槎大学は、通信制高校から大学に至るまで、学生一人ひとりの多様なニーズに対応しています。これからも注目の教育機関と言えるでしょう。

星槎大学:https://seisa.ac.jp/

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ーー学生たちの中には発達障害やHSP(Highly Sensitive Person)など、特別な教育ニーズを持つ方々も少なからず在籍されているとのことですが、そのサポート内容について教えていただけますか?

山田 基本的には、通常の私立高校と全く同じですが、少人数制という特徴を活かして、個々の生徒の特徴や希望に出来るだけ寄り添うことを主軸に置いています。その中には発達障害等の特性を持つ子もいますし、働きながら学びたい子もいます。また、スポーツや音楽、芸術分野を本格的に学びながら高卒資格を目指すというケースもあり、それらの個々のニーズに沿うような教育環境を提供しています。

高松学習センターのフリースクール:学びと居場所の提供

ーー高松学習センター内にあるフリースクールについて伺いたいのですが。このフリースクールは、「居場所」も提供しているという点が特に印象的です。どういった内容でしょうか?

山田 星槎国際高等学校 高松学習センターのフリースクールでは「居場所」の提供にウエイトを置いいます。学習だけでなく、コミュニケーションや社会性の育成も重要ですから。
また、四国そして、香川県には他にもフリースクールはありますが。星槎国際高等学校のフリースクールは、母体が高等学校であることが一つの大きな特徴です。この点によって、学校に対する抵抗感が減少する可能性があります。つまり、学校に通っているような感覚を持つことができるわけです。

星槎国際高等学校 高松学習センター フリースクール:https://seisa.ed.jp/event/event-24799/

星槎国際高松 フリースクール


得度を考えている方、仏教に興味を持っている人へ

ーー得度を考えている方や、仏教に興味を持っている方に何かアドバイスがありますか?

山田 実は、多くの人が仏教に興味を持ちつつも、先行きの不安などでためらっています。私の経験上、一番効果的なのは「とにかくやってみる」ことです。準備を整えるより先に、実際に何かを始めることが大切です。私自身も「とにかくやってみる」ことにより人生が変わり始めていますので、皆さんにもまずは「得度について」相談されてみることをお勧めします。

ーー最後に、人生で最も大切だと感じる仏教の教えや、座右の銘はありますか?

山田 その答えは一概には言えませんが、私が最も意識しているのは「共に生きる」という考えです。「共生(ともいき)」と言いますが、これは日本の古くからの思想であり、普遍的な価値があると感じています。またこの考えは仏教的な要素も多く含んでおり、私にとっては非常に重要な指針となっています。

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