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妻の一年忌で家族に伝えた浄土真宗の教え

妻の一年忌で家族に伝えた浄土真宗の教え

書いた人:仏陀倶楽部 会員

妻の一年忌を、自ら導師として勤めたい。その思いから、読経だけで終わらせず、家族や幼い孫にも届く法要の形を考えたレポートです。「南無阿弥陀仏」や「白骨の御文」「正信偈」を通して、浄土真宗の教えをどのように伝えようとしたのか。法事を、家族で仏法にふれる時間として見つめ直しています。

一年忌に向けて考えたこと

妻の一年忌がきます。ちょうど得度考査を受けさせていただきましたので、できれば私が僧侶となり、導師として一年忌を実施できればと考えました。

私は、勤行や浄土三部経を勉強させていただいています。しかし、長いお経を唱えるのはまだ難しいため、簡単に唱えられるもので、どのような内容であれば参列いただく方に届きやすいかを考えました。

今回の参列は、私の子供や孫、小学2年生以下の幼い子供たちが中心となります。そのため、仏法、とくに「浄土真宗」を理解しやすく伝えることを中心に考えました。

残念なことですが、法事のような場でなければ、家族であっても仏教の教えを伝える機会が少ないのが現状です。

家族に届く法事にしたい

わかりやすく浄土真宗の教えを家族に伝えたい。そう考えて組み立てた法事では、まず短い「回向」によって、阿弥陀仏の救いのはたらきが向けられていることを伝えたいと思いました。

次に「白骨の御文」で、命のはかなさゆえに今を大事にしなければならないことを伝え、そして「正信偈」で、浄土真宗がどういう教えなのかを伝えたいと考えました。

私の勝手な考えですので、浄土真宗の本来の法事の在り方とは大きく異なっているかもしれません。ただ私は、家族に対して、読経が呪文のように聞こえ、後に残らない一時の儀式となるよりも、浄土真宗の教えを伝えることを大事にしたいと考えました。

お墓の前で伝えた「南無阿弥陀仏」

いよいよ、私が執り行う妻の一年忌法要です。私が僧侶を目指していることをお披露目する場でもあります。

まずは、お墓に刻まれた「南無阿弥陀佛」の意味を伝えました。そして「回向」を読み、阿弥陀仏のはたらきが私たちに向けられていることを伝えました。孫たちも、何となく手を合わせて「南無阿弥陀仏」を唱えてくれました。

次に「白骨の御文」を伝えました。これも、お墓に刻ませていただいた親鸞の言葉「明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」とあわせて、わかりやすく「今できることは後まわしにしないで、今やっておきましょう」と伝えました。

孫には、お母さんからも繰り返し伝えていましたので、何か心当たりがあったのかもしれません。

正信偈を通して気づいたこと

そして最後に「正信偈」を読みました。ここでは、阿弥陀仏のはたらきと、それを伝えてきた高僧のはたらき、そして、ただ念仏を唱えることで報われることが書いてあると伝えました。

しかし、さすがに孫には理解されていないようでした。意外なことに、息子の妻から、子供の頃から法事などでたびたび浄土真宗のお経を唱えてきて、ほとんど覚えている状態だと聞きました。

私のつたない読経がどのように聞かれたのか、少し恥ずかしくもなりました。それでも、浄土真宗の門徒の方は、正信偈や阿弥陀経に親しまれている大先輩であることを、改めて認識させられました。

最後に、それぞれの家族から、浄土真宗や読経の意味が理解できてよかったと言ってもらえました。私の目的が少しでも達成できたことを、嬉しく感じました。これからお墓の前では、いつも勤行するようにして、2年後の三年忌では、もっと上手に読経できることを目指します。

三年忌までは、まだ時間があります。いつもの生活の中でも、仏教の教えをわかりやすく伝えていけるよう、私自身も仏教の理解を深めていきます。

南無阿弥陀仏。

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監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
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