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大好きだった叔父の死で人生が変わった

”死”を実感する

ボクが初めて「死」を強烈に意識したのは、仲良しだった叔父が亡くなったときです。

祖父の弟である叔父は祖父と同じく商売人で、子どもの頃からボクにいろいろなことを教えてくれました。

とにかくムダを嫌い、いつもどうすればあるものを有効活用できるのか工夫する合理的な叔父が、ボクは大好きだったのです。

特に自分でビジネスを立ち上げたあとは、叔父から学んだ知恵で苦しい状況を乗り切ったこともありました。

そのため、あるときお礼の意味を込めて、叔父と叔母の2人をハワイ旅行に招待しました。

「この景色を見せたい」「あれも食べてもらいたい」と、あちこち連れ回し、喜んでもらって帰国した直後、叔父はすい臓ガンと診断されます。

その日からボクは、仕事の合間を見つけては叔父の家に通い看病を始めました。

毎日、食事をするときに、2階の部屋から抱き下ろすのはボクの役目。

日に日にやせ細り、軽くなっていく叔父を支えながら「人間って、こんなふうに衰 えていくんだ」というやりきれない思いでいっぱいになります。

すい臓ガンは、体の奥深くにできるため早期に見つかることはほとんどありません。さらに進行するスピードもとても早いのが特徴です。

半年後に叔父は、とうとう危険な状態に陥り入院。 「できるかぎりそばにいたい」と願い、看病するボクの手を握りながら、ついに叔父 は息を引き取りました。

今まで生きて手を握っていた叔父が、目の前で動かなくなる。

それまでも親族の死は何度も経験したのに、そのとき強烈に「人はいつか死ぬ」 という事実が身にしみました。

さらに「死」を実感したのが、灰になった叔父の遺骨を持ったときです。

毎日のように、抱き上げて2階から下ろしていた叔父がこんなに小さな入れ物に収まっている。

死ぬと肉体がなくなり存在しなくなる、自分もいつかはこうなるんだ。

そんな実感が死への恐怖を激しく感じさせたのでしょう。

ボクはそれからしばらく、放心状態に陥り、体重が8キロも減って激ヤセします。

ようやく叔父の死のショックから立ち直ったのは、約3カ月が経ったあとでした。



仏陀倶楽部 代表
愛葉 宣明(あいば のぶあき)
法名:釋 明徳

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