「親の介護で、仕事を辞めるか迷っています」
40代の女性の方から、こんなお便りをいただきました。
親の介護のために仕事を辞めるかどうか、半年以上、決められずにいます。
今は、働きながら介護をなさっている方が、本当にたくさんいらっしゃるそうですね。すごく頑張っておられるのだと思います。
親が老いていく現実と、「ご恩」
私たちを産んで育ててくださった親が、だんだん老いに向かっていく。その現実を受け入れていくだけでも辛いものです。そのうえ、ご恩をどこまでお返しできるのか、と皆さん思い悩まれると思うのです。
施設に入れたら、見捨てたことになるのではないか。そう思ってしまう方も、きっとたくさんいらっしゃるでしょう。
親は、いつまでも親
けれど、そこも考え方だと思います。
自分を犠牲にしてまで、私を見てほしいと親は思うでしょうか。親は、いつまでも親なんですよね。親からしたら、子どもはいつまでも子どもです。やっぱり子どもには笑っていてほしいし、幸せでいてほしいと思うのです。
あなた自身を犠牲にしてまで「私を見て」と思うかというと、多分それは違うのではないでしょうか。
最後まで見て差し上げたいなら、それも美しいこと
もちろん、ご自身が最後まで見て差し上げたいと思うのであれば、それはとても美しく、素晴らしいことです。
ただ、自分がいっぱいいっぱいになって潰れてしまうのは、違います。だから、助けを借りていただきたいのです。
公的な支援を調べて、使ってみる
公的な支援は、たくさんあります。それをきちんと調べて、利用することをお勧めします。
辞めた先と、辞めない先を見極める
この半年間、仕事を辞めようか、辞めないでおこうかと悩んできたと思いますが、悩むことよりも、まず見てほしいことがあります。
仕事を辞めた先に何が待っているのか。仕事を辞めずに、自分がしんどくなっていく先に何があるのか。そこをきちんと見極めてみてください。
仕事を辞めないで介護するなら、こういう援助が必要だから、こういう申請をしよう。仕事を辞めて親御さんをずっと見てあげるなら、その幸せな時間を過ごせる一方で、生活はどうなるのか。そこまで見極めていくことが大切です。
まず、自分がどうしたいか
悩むよりも、今、自分がどうしたいのか。そこをしっかりと見ていただけるといいのかなと思います。
頑張ってくださいね。応援しています。
ひとりで抱えこまないで
介護と仕事の間で悩み続けていると、心も体も疲れてしまいます。うまくいかない日があっても大丈夫。ひとりで抱えこまず、そっと話してみませんか。登録も利用も無料で、いつでもやめられます。
この記事をお話しした人
竹下暁蓮(たけした ぎょうれん)
ヨガを続けながら仏門へ。病と、大切な人の喪失を経て、あなたの今に寄り添う僧侶。
約550年つづく浄土真宗のお寺・慈徳山 得藏寺が運営する、誰にでもひらかれた、やさしい仏教の入口「仏陀倶楽部」でお話ししています。
















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
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