誰であっても僧侶になれる得度への道をご用意しています。

子供の生き方から学ぶ

ある日、中学二年生の息子が妻に切り出してきました

「お母さん、トカゲ飼いたいんだけど良い?」

普段から、家の中のお手伝いもせず、麦茶を一口飲んだだけのコップを流しに置いてしまい、自分で洗うわけでもなく次に飲むコップは新しく出す
トイレットペーパーは引きちぎったようにぶら下がったままでトイレを出てしまう

など、次に使う人の気持ちを考えるんだよと伝えても、きっと大人に対しての甘えだとは思うものの改善することはなかなか有りません

そんなふうに、自分の後片付けも出来ないのに、ペットの糞の後始末や食べ残しの掃除なんか出来る訳がないだろ?と私は一蹴しました

すると、怒って「もう良いよ!飼わないから!」と、怒りながら部屋に帰って行きました

これでしばらく怒ったままになってしまうかな?
まあ、反抗期だし仕方ないか、と思っていました

すると翌朝起きて来ると

「お母さん、お風呂掃除の道具ってどれ?」

と聞いてきて、お風呂掃除を始めました

元々近いうちにすると言う約束をしていたらしいのですが、私はその言葉を聴いて心底驚きました

一晩で気持ちを切り替えて、お手伝いをしようと言う気持ちになれる事に、驚いたのです

自分の同じ歳の頃を思い返せば、きっと何日も拗ねたり、むすくれたり、反抗したりすれば
…もしかしたら
「じゃあこう言う約束が出来るなら飼っても良いよ」
と言わせるように、姑息な陽動作戦に出たと思うからです

そして、買ってもらえばもうこっちのもの、約束なんてなんのその、無視してしまっていたでしょう

挙げ句の果てには面倒もそこそこに、汚れ放題のトカゲのケージを目の前に、やっぱり飼うんじゃなかった…と言うのが成れの果てでしょう

息子の場合、まず否定された事を一晩の間に受け入れ、そして次の行動に出てきたのです

私はまず、怒られて否定された事を何日も引きずり、自分の否を認めると言う作業ができなかったと思います

下手をすると、52歳になった今でも、数日や数週間引きずってしまうかも知れません

私の3分の1にも満たない人生という時間しか生きていないのに、息子は本当に凄い!と、尊敬します

人生を狂わせるような大きな試練に出逢ったとしても、きっとこの子はこうやって乗り越える事ができるのだろうなぁ、と心強くも感じ、そういう部分は私も見習おうと思えるような出来事でした

そして、しっかりその事を息子に伝えてあげようと思った、休日の朝でした

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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