加齢と共に変化する身体と心
人間の体は年月と共に衰えていくものです。体力、筋力、持久力。それらは徐々に、でも確実に失われていく。気が付くと、去年まで出来ていたことが何だか思うに任せないなどという事がよくあります。悲しいことだなあ、と感じてしまうのが正直な気持ちですが、加齢という自然の摂理にはそうそう逆らえるものではありません。できる範囲での筋トレやストレッチなどで、せめてもの抵抗をしている日々でございます。
しかし、失われるものがある反面、自身の気持ちは加齢とともに何やら軽やかになりつつあることを感じます。これは、仕事の上での責任が少しずつ減少し、子どもたちも独立したことが大きいでしょう。「やらねばならぬ!」という強い義務感が徐々に軽減されていっているのです。
責任からの解放と穏やかな時間
妻と2人の生活はゆったりとした時間のなかで、穏やかに過ぎています。これはこれでとても心地よいものであり、人生後半における「穏やかな時間」の価値を深く実感しています。
この軽やかさは、執着から離れつつある心の現れかもしれません。体力の衰えという無常を受け入れながら、心の中には新たな余裕が生まれています。この時期こそ、自己の内面を見つめ、今後の「人生の役割」を考える大切な時だと感じています。
僧侶としての生き方へ:次のステージへの展望
そんな「今」に感謝しつつ、残りもさほど長くない人生ですが、これからは本当に「僧侶」として、担える役割を見つけていきたいと強く望んでいます。
セカンドキャリアとして、社会や身近な人たちに対し、わずかでも還元出来るような日々にしたい。体力は衰えても、仏教の教えを通じて得た智慧をもって、人々の悩みに寄り添い、光を灯せるような「僧侶としての生き方」を全うすることが、私の次のステージの目標でございます。
















