地球の歴史を知ることで「悩み」は軽くなる
お釈迦様が人間が苦しむ三大原因について達観を遂げられた当時と違い、現代はあらゆる科学の力で、過去の歴史を仮定できます。経済、人間関係、健康が原因で人間が悩むのは、現代も仏教の教えが説かれた時代も変わりはないと思いますが、その解決方法として当時にはなかったものが、近代科学の恩恵によって存在するのではと最近気付きました。
人が悩みからなかなか解放されないのは、現象を俯瞰して見る習慣がないからです。だからこそ、長~い長~い地球の歴史を知ることで、悩みが軽くなることがあるような気がするのです。
46億年の歴史が示す「日常の非連続性」
およそ46億年前に誕生したと言われるこの地球にはこれまで、地上から生物がすべて、もしくはほとんどいなくなった時代が何度もあったとされています。その理由には様々なものがあるそうですが、私達がこうして地球上で生活出来ている毎日が、明日も当たり前に繰り返される保証はないのだと、この検証結果を聞くと確信になります。
私たちが「当たり前」と感じているこの日常は、地球のスケールで見れば極めて脆く、非連続的な現象なのです。この事実に気づくことは、日常の小さな問題にとらわれがちな私たちの視点を大きく転換させるきっかけとなります。
究極の俯瞰:80年の人生を相対化する
また、億年単位で変化と進化を続けている地球だとその詳細を知るだけで、自分の80年程度の人生は、どれだけ短くてあっけない程の瞬間なのか、驚きと共に衝撃レベルで心に深く刻まれるのではと思います。
そうであれば、今の自分が抱えている悩みや苦しみが実はとても小さくて、全然大したことではないと捉えることができないでしょうか。
これこそ、今の自分を究極レベルで俯瞰して見るという手法だと思います。
仏教の教えは、私たちが感じる「苦しみ」は執着や渇愛から生まれると説きますが、この地球のスケール感を知ることで、私たちが何に執着しているのか、その対象がいかに小さな瞬間的な出来事であるかを冷静に見つめ直すことができます。
仏陀倶楽部 愛葉代表の教えを日々の生活に応用する
この俯瞰の視点は、仏陀倶楽部 愛葉代表が常々説かれている、自己を客観視し、煩悩から離れるための実践に通じます。悩みや苦しみが軽くなり解放されるなら、是非この視点を採用して欲しいと思います。
また、地球の歴史だけに特化した授業を、子供達の学習の中に是非採り入れて欲しいと強く願います。それは単なる知識ではなく、人生を生き抜くための哲学となり得るからです。
















