書いた人:レーン由香
穏やかな日々の中でも、人生には思いがけない変化が突然訪れます。別居中の夫から届いた退職の事後報告は、生活や養育費にも関わる大きな出来事でした。それでも、以前ほど大きく動揺しない自分に気付きます。本レポートでは、「諸行無常」という学びが、現実の変化と向き合う中でどのように支えになっているのかを見つめます。
まさかの事態は起こるもの
最近、穏やかに暮らせています。けれど、世の中何が起こるかわからない。今日という一日を丁寧に生きよう。そう思いながら生活していましたが、やはり、まさかの事態は起こるものなんですね。
別居中の夫が仕事を辞めました。ホテルのレストランの総料理長をしていて、毎年飲食業界で賞をもらったり、昨年の暮れには系列のホテルに同じレストランをオープンするため、その立ち上げに参加したりしていました。
仕事はできる人なんだと尊敬はしていたのですが、先日、「仕事辞めたから、その話がしたい」との事後報告に、がっかりしてしまいました。養育費にも影響してくるので、別居しているとはいえ、相談くらいしてほしかったなと……。
家庭でもそうだった、と昔のことを思い出しました。こういう勝手なところも、どんどん受け入れられなくなった理由のひとつです。
変わってしまった現実と向き合う
理由はどうであれ、辞めてしまった以上、現状を把握してこれからを予測し、対処していかなければと思いました。まだ話ができていないので、もしかしたらどこかのレストランに引き抜かれたのかも、と安心材料も考えてみましたが、あまり良い予感はしません。
人生は「無常」だと学んでいたので、夫が仕事を辞めたことはたしかにショックでした。私と息子にも、ものすごい影響が及ぶことは想定できます。
けれど、そこまで動揺していない自分に、少し安心しています。自分自身から「大丈夫だからね」と言われているような感じです。
今日という一日を大事にする
私たちに何が起きようと、時間は変わらず過ぎていき、夜寝て起きたら朝です。穏やかでなくとも、まずは今日という一日を大事に過ごすこと。
世の中は「無常」ですが、それに流されない、私の中の軸は少しずつ太くなってきているような気がします。この軸は、生きていくための智慧であり、これまでの学びなのだと実感しています。
この状況を乗り越えたら、また何か学べるような気がします。




















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
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