書いた人:レーン由香
財物がなくてもできる七つの施しを説く「無財の七施」。その一つに、穏やかな笑顔で人に接する「和顔悦色施」があります。接客に苦手意識があり、できれば避けたいと思っていた仕事のなかで、心の状態が変わるにつれて、自然と笑顔でお客さんに向き合えるようになったといいます。本レポートでは、日常の小さな変化から実感した「和顔悦色施」について綴ります。
接客を避けたいと思っていた私
ここ1週間、わりと心穏やかに過ごせた中で、気づいたことがありました。私は小さなショッピングセンターの日本食屋で働いています。持ち帰りがメインなので、接客といってもオーダーを聞いて、出来上がったら渡すという感じです。
基本、私は調理担当なのですが、最近スタッフ不足でレジ(接客)も見なければならず、接客は得意ではないので、できればあまりしたくないなと思っていました。
そんなとき、仏教の学びの中で「無財の七施」を知り、以前、店員さんの笑顔に救われたことを思い出しました。仕事だから仕方ないという態度で接客したら、お客さんにも何か伝わってしまうような気がしたので、今まで避けていました。私の作り笑いは、相手にも伝わると思っていたからです。
自然に笑顔になれた
最近は問題が起きても心の波がそこまで立たず、平常心でいられるようになってきています。その余裕も出てきたのか、今は思ったほど接客が「苦」ではないと感じていることに気づきました。
自然と笑顔になれて、お客さんの目を見て接客していたら、相手も同じように返してくれます。小さなことなのですが「なんか良いな」と心の中で思えました。
接客が苦手だったのは相手のせいではなく、私自身の問題だったのかもしれません。
「和顔悦色施」を日々のなかで
穏やかな笑顔で人に接すると、いろんなことがスムーズにいくようにも思います。「和顔悦色施」。いつも自然に笑顔でいられるようにしたいです。
そして穏やかな雰囲気が相手に伝わり、相手もふわっと笑顔になってくれたら良いなと思います。




















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
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