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何のために働くのか、仕事をする意味がわからない人へ贈る名言と本

「毎日満員電車に揺られて、一体何のために働いているんだろう?」 ふと、そんな虚無感に襲われることはありませんか?生活のためだと頭ではわかっていても、それだけでは心が追いつかないときがありますよね。

この記事では、働く意味を見失ってしまう原因を紐解きながら、心を軽くする思考法や、迷ったときに触れたい名言・書籍をご紹介します。

目次

なぜ働く意味がわからなくなってしまうのでしょうか?

働く意味がわからなくなる主な原因は、労働が「お金のためだけの手段」になっていたり、自分の行動による「成果」が見えなくなっていたりすることにあります。 人間は、自分の行動が誰かの役に立っているという実感(貢献感)がないと、モチベーションを維持し続けることが難しい生き物だからです。

ここでは、働く意味を見失う代表的な3つの原因について解説します。

お金のためだけに働いているからですか?

生活費を稼ぐことは立派な目的ですが、それ「だけ」が目的になると、仕事は単なる苦役になりがちです。 給料をもらうことだけをゴールにすると、日々の業務は「我慢の時間」に変わってしまいます。その結果、自分の貴重な時間や努力が何につながっているのかが見えなくなり、「何のために働いているのだろう」という虚無感や無力感が生まれてしまうのです。

お金は生きていくうえで不可欠な要素ですが、それ以上の「納得感」や「小さな目的」を見つけられないと、仕事を長く続けるための心のエネルギーが枯渇してしまいます。

仕事の成果や評価が見えないからですか?

自分の仕事が最終的にどう役立っているのか、あるいは正当に評価されているのかが不明確だと、働く意義を見失いやすくなります。 特に業務が細分化されていたり、大きなプロジェクトの一部を担っていたりする場合、個人の貢献度は埋もれがちです。目に見える成果がないと達成感を得にくく、「自分がいなくても変わらないのではないか」という不安にかられてしまいます。

人間は、自分の行動が何らかの価値を生んでいると実感できたときに、次への意欲がわくものです。明確な手応えがないまま走り続けることは、精神的に大きな負担となります。

日々の忙しさに追われているからですか?

目の前のタスクをこなすことだけに精一杯になってしまうと、視野が狭くなり、仕事全体の目的や自分のキャリアについて考える余裕(ゆとり)を失ってしまいます。 常に時間に追われている状態では、「この仕事が誰の笑顔につながっているのか」「将来どうなりたいのか」といった本質的な問いに向き合うことができません。

知らず知らずのうちに仕事が「終わらせるための作業」の連続になってしまうと、いつまでたっても達成感が得られず、ただ消耗していくだけになってしまいます。その疲弊が、やがて「何のために…」という深い疑問と不安につながっていくのです。

働く意味を見出すにはどうすればいいですか?

働く意味を見出すためには、仕事そのものに大きなやりがいを求めるだけでなく、プライベートを充実させたり、過去の自分の価値観を振り返ったりするアプローチが有効です。 視点を少しずらすことで、「仕事」という存在の重さが変わり、自分なりの意味づけができるようになります。

プライベートを充実させることは有効ですか?

「仕事にどうしても意義が見出せない」というときは、仕事を「プライベートを豊かにするための手段」と割り切ることも立派なアプローチです。 たとえば、「稼いだお金で趣味の旅行に行く」「家族との時間を守る」といった具体的な目的を設定します。「この楽しみのために働いている」という明確なゴールがあれば、日々の業務にもハリが生まれます。

「働くことで得られる対価を使って人生を豊かにする」という考え方は、労働を「我慢」から「目的達成のためのステップ」へと変えてくれます。仕事そのものに夢を見なくても、人生全体が充実していれば、それは働く十分な理由になります。

過去の自分から価値観を見つけられますか?

過去に自分が「楽しかったこと」「夢中になったこと」、あるいは「誰かに感謝されてうれしかったこと」を振り返ることは、働く意味を見つける最良の手がかりになります。 過去の経験の奥底には、あなたが無意識のうちに大切にしている「価値観」や「喜びの源泉」が隠されているからです。

たとえば、「困っている人を助けたときに喜びを感じた」経験があるなら、今の仕事の中で「誰かのサポートをする」ことに意識を向けてみると、やりがいが生まれるかもしれません。自分の心が動くポイントを知ることは、現在の仕事に新たな意味を見出したり、今後のキャリアを考えたりするうえでの道標となります。

小さな成功体験はどう積み重ねればいいですか?

目標が大きすぎて成果が見えにくいときは、「今日達成できる小さな目標」を立てて、成功体験を積み重ねていく方法がおすすめです。 たとえば、「今日は新しいショートカットキーを使ってみる」「同僚に『ありがとう』を伝えてみる」など、ささいなことでかまいません。

小さな達成は自己肯定感を高め、「自分は仕事で価値を生み出している」という実感を与えてくれます。この積み重ねが、次第に仕事に対する主体性を生み出し、無力感を払拭してくれます。やがては「この仕事にはこんな意味がある」という自分なりの答えが見つかり、モチベーションが自然と回復していくでしょう。

仕事の意味に迷ったときに効く名言はありますか?

先人たちの言葉には、仕事に対する視点を変え、迷いを晴らすヒントが凝縮されています。 ここでは、自己実現、幸福、お金といった異なる価値観から、働く意味を問い直す名言をご紹介します。

自己実現や社会貢献に関する名言とは?

「あなたが仕事で本当に成功したければ、給料や昇進を期待するのではなく、あなたの仕事が社会にどのような貢献をもたらすのかを考えるべきだ。」 – ピーター・ドラッカー

ドラッカーは、仕事の成功を給与や役職だけで測るべきではないと説きました。 労働を単なる報酬を得るシステムと考えずに「誰を幸せにし、どんな問題を解決しているのか」と自問自答することで、仕事に対する誇りが生まれます。自分の仕事が社会とどうつながっているかを意識することが、モチベーションを高く保つ秘訣です。

「仕事とは、自己の才能を社会のために役立てること。そこに本当の喜びがある。」 – 稲盛和夫

京セラ創業者の稲盛和夫氏の言葉は、働く目的を「社会貢献」へと昇華させる重要性を示しています。 自分の能力を誰かの役に立てることで、真の生きがいが見出せると説いています。仕事は単にお金を稼ぐ手段ではなく、人間として成長し、世の中をよくするための「修行の場」であるという哲学が込められています。

幸福や生きがいを感じられる名言とは?

「幸福には二つある。一つは仕事の喜び、もう一つは希望である。」 – ジョン・ラスキン

19世紀の評論家ジョン・ラスキンは、幸福の源泉を「仕事の喜び」と「希望」に集約しました。 「仕事の喜び」とは、自身の能力を活かして創造的な活動を行うこと。そして「希望」は、未来への明るい見通しを持つことです。仕事を通じて内面的な満足を得ることこそが、人間の真の幸福を構成しているという深い洞察です。

「働くということは、たぶん、自分の心に喜びを与え、自分の人生を豊かにしてくれるものなんだろう。」 – 坂本龍一

音楽家の坂本龍一氏の言葉は、働く意義を「自己の内面」の充実に見ています。 仕事を通じて新しい知識を得たり、美しいものに触れたりすることで、自分自身の心が満たされる。働く目的は「誰かのため」だけでなく、「自分の幸福」のためでもあるという視点は、社会貢献という言葉が重すぎると感じる方の心に響くはずです。

お金や生活の捉え方を変える名言とは?

「お金は生活の道具に過ぎない。しかし、その道具を使って、人生のどんな目的を達成するのかが重要だ。」 – ヘンリー・フォード

フォード・モーター創設者のヘンリー・フォードは、お金をあくまで「手段」と定義しました。 重要なのは、稼いだお金で「何をするか」です。家族を養う、趣味に没頭する、社会貢献をする。対価を何に使うかによって、仕事の意義は大きく変わります。お金そのものではなく、その先にある「人生の目的」を見据えることの大切さを教えてくれます。

「何のために働くのか」の答えが見つかる本はありますか?

読書は、自分一人ではたどり着けない答えに導いてくれる優れた対話の手段です。働く意味に迷ったときに手に取りたい、名著4冊をご紹介します。

致知(月刊誌:致知出版社)

ビジネス書とは一線を画し、「人間学」を追求する月刊誌です。 各界のリーダーや経営者のインタビューを通じ、仕事と人生のあり方を深く掘り下げています。「何のために働くか」という問いは、突き詰めれば「何のために生きるか」という人生観そのものです。多くの先達の言葉から、仕事を通じて人間としてどう成長していくかという本質を学ぶことができます。

参照:http://chichi.co.jp/

君たちはどう生きるか(吉野源三郎著:岩波書店)

時代を超えて読み継がれる古典的名著です。 主人公のコペル君が、社会の理不尽や「人間としてどう生きるべきか」を考え成長していく物語。直接的に「仕事」のノウハウが書かれているわけではありませんが、社会との関わり方や自分自身の存在意義など、働く意味を考えるための土台となる哲学が詰まっています。

参照:https://www.iwanami.co.jp/book/b640112.html

道は開ける(デール・カーネギー 著:創元社)

仕事上の悩みや将来への不安といったストレスへの対処法を記した、自己啓発の金字塔です。 「何のために働くのか」という疑問は、実は仕事上の不安や人間関係の悩みから生じていることも少なくありません。ネガティブな感情を克服し、心の平穏を取り戻すことで、仕事本来の価値や楽しさに気づく余裕が生まれます。

参照:https://www.sogensha.co.jp/book/b10138634.html

働くということ(野村證券投資哲学研究会 編:日本経済新聞出版)

野村證券創業者・野村徳七の経営哲学や人生観をまとめた一冊です。 「仕事に対する姿勢」や「お金との向き合い方」など、日本の資本主義を牽引してきた経営者の言葉には、重みがあります。個人の利益を超えた使命感や、仕事を通じた人間形成の重要性について、深く考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

参照:https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/2004/9784532351144/

仕事に意味を見出せないときはどう考えればいいですか?

無理に意味を見つけようとせず、「今はただ生きているだけで十分」と考えることも、苦しみを和らげる大切な知恵です。 世の中は「やりがい」や「意味」を求めすぎている側面があります。しかし、理由が見つからないことは、必ずしも悪いことではありません。

意味を探すことが苦しみになるのはなぜですか?

「意味を見つけなければならない」という思い込みそのものが、「執着」となって自分を苦しめていることがあるからです。 「価値ある仕事をしなければならない」「時間を無駄にしてはいけない」と考えれば考えるほど、答えのない現状に焦りや虚しさを感じてしまいます。

仏教では、過度な執着が苦しみ(四苦八苦)の原因であると説きます。意味とは誰かに決められるものではなく、時の流れの中で自然と形づくられるもの。「今はわからなくてもいい」と執着を手放すことで、心はふっと軽くなります。

仏教における苦しみの捉え方については、以下の記事でも詳しく解説しています。

「四苦八苦」の意味とは?仏教が教える苦しみの正体と安らぎへの道 | 浄土真宗 慈徳山 得蔵寺

ただ生きていることに価値はあるのですか?

仕事をしていようがいまいが、あなたが今日一日を懸命に過ごしたこと、それ自体がすでに尊いことです。 何か大きな成果を成し遂げることだけが価値ではありません。仏教的な視点(無為自然など)に立てば、ただそこに存在していること、命をつないでいることにも確かな意味があります。

「働く意味がない」と感じる日があっても、その日を過ごしているだけで、あなたは確かに生きています。言葉にしづらいかもしれませんが、そこには静かな価値があるのです。

意味を手放すと仕事はどう変わりますか?

「意味を見出さなければ」という重圧を手放すと、仕事は「義務」から「流れ」へと変わります。 「今日はただ、目の前のこの作業を丁寧にやってみよう」。そう思えたとき、余計な力が抜け、淡々と、しかし確実に物事を進められるようになります。

意味を手放すことは、投げやりになることではありません。結果や目的に縛られすぎず、「いま、ここ」を生きるということ。それは決して無気力ではなく、心に静かな自由を取り戻すことなのです。

仕事の悩みは別の原因から来ていることもありますか?

「仕事がつらい」「働く意味がわからない」と感じるとき、実は仕事そのものではなく、プライベートや将来への不安が原因になっている場合があります。 人は心の奥にある本当の痛みに向き合うのが怖いとき、それを「仕事の悩み」という形にすり替えてしまうことがあるからです。

心の痛みが仕事の悩みにすり替わるとはどういうことですか?

人の心は防衛本能として、直視しがたい痛みを別の対象に投影することがあります。 たとえば、恋人との別れ、家族との不和、漠然とした孤独感。これらを整理しきれないまま抱えていると、その満たされない感情が「自分の仕事には価値がない」という無力感として表出することがあります。

一つの出来事には、必ず複数の背景(因縁)が絡み合っています。「働く意味がわからない」と感じたら、仕事以外の部分で心が泣いていないか、一度静かに見つめ直してみることも大切です。

「働く意味がわからない」はどのようなサインですか?

仕事の意味を見失ったときは、心が「少し立ち止まってほしい」と訴えているサインかもしれません。 忙しさの中で見失っていた自分の本音を取り戻すチャンスでもあります。「本当は何を大切にしたかったのか」「誰のために頑張りたかったのか」。そんな問いを少しずつほどいていくことで、仕事だけでなく、人生全体のバランスを調整できるようになります。

もし働かなくても生きていけるとしたらどうなりますか?

「宝くじが当たったら仕事を辞めたい」と誰もが一度は思います。しかし、実際に労働から解放されたとき、人は意外な「空白」に直面し、社会とのつながりの重要性に気づくことが多いようです。

自由になると何に気づくのでしょうか?

もし大金を手にして働かなくてもよくなったとしたら、最初のうちは幸福感に包まれるでしょう。しかし、やがて「誰とも関わらない日々」に、得体の知れない寂しさを覚える瞬間が訪れます。 毎朝の挨拶、同僚との雑談、誰かからの「ありがとう」。仕事を通じて得ていたささやかなやりとりが、実は自分の居場所を確認する大切な儀式だったことに気づくのです。

自由とは、何も持たないことではなく、自分から能動的につながりを選び直せる状態のことなのかもしれません。

働くことは社会とどうつながっているのですか?

毎日の通勤や業務は、単なるルーティンに見えて、実は社会という大きな流れに参加する行為です。 仏教でいう「縁起(えんぎ)」のように、すべての存在は他者との関係性によって成り立っています。働くという行為は、その網の目の中で「私はここにいる」と静かに、しかし確実に示す行為でもあります。

たとえ疲れる日があっても、そこには人との関わりがあり、感情の動きがあります。「働くこと」は義務である以前に、私たちが社会の中で生きている証(あかし)そのものなのかもしれません。

人生を変えるきっかけは仏陀倶楽部

人生は労働に集約されると言っても過言ではありません。しかし、生活に余裕ができると「何のために働くのか?」という問いに悩み、虚無感に苛まれてしまうのもまた、人間の性(さが)です。

労働や人生の意味を自分なりに見出し、本当の自分を創る生き方を歩んでみたいと考えている方へ。 仏陀倶楽部では、仏教の教えに基づいた、現代を生き抜くためのヒントを数多く発信しています。人生を変えるきっかけとなる情報が満載ですので、ぜひチェックしてみてください。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

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監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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