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仕事に行きたくないのはなぜ?改善するための対処法をご紹介

休みの日の夜、仕事のことを考えて憂鬱な気分になったことがある方は多いのではないでしょうか。この文章では、仕事に行きたくない気持ちが甘えなのか?それとも病気の前兆なのか?判断する方法をご紹介するとともに、その対処法についてもご紹介します。

仕事に行きたくないのは甘え?それとも病気?判断する方法とは

仕事に行きたくない理由の1つとして考えられるうつ病の主な症状をご紹介します。下記のような症状が出たら、クリニックを受診してみる方が良いかもしれません。

  • うつ病のおもな症状
  • 体の不調

うつ病になると、腹痛、吐き気、下痢などの消化器系の症状のほか、締め付けられるような頭の痛み、船酔いしたようなめまい、口の渇き、動悸、発汗、呼吸困難、肩こりなど、自律神経系の症状もあらわれます。

  • 不眠や早朝覚醒などの睡眠障害

『睡眠障害』は、うつ病の患者さんに最も多い症状のひとつです。

明け方に目が覚めて眠れなくなる『早朝覚醒』、夜中に何度も目が覚める『中途覚醒』、ふとんに入っても寝付けない『入眠障害』などがあります。とくに多いのは『早朝覚醒』で、朝の3~4時に目が覚めることが多いようです。一日中寝てばかりいる『過眠』になるケースもあります。

以前、わたしがうつ状態になったときは、寝ても2時間くらいで目覚め、その後眠れないということが何日か続きました。そのときは、精神科のクリニックに行き、睡眠導入剤を処方してもらいました。

  • 食欲不振や体重減少

食欲不振』は、『睡眠障害』とともに、うつ病の初期段階で見られる症状です。

うつ病になると、食に興味がなくなり、おいしいと感じられないことも。また、胃のむかつきや胸やけの症状などが出て、食欲がわかない場合もあります。また、お腹はすいているのに、食べたいと思わなくなるので、体重が減っていきます。逆に、スイーツなどをドカ食いして、太るケースもあるようです。

わたしがうつ状態になったときは、スーパーで噂話をされているように思え、買い物にあまり行けなくなり、近所の野菜の無人直売所でおもに買い物していました。そのため、体重も減少しました。

  • 疲労や倦怠感

疲労』も、『睡眠障害』や『食欲不振』とともに、初期段階によく見られる症状です。

体を休めても疲れがとれなかったり、週末は起き上がれないくらいにヘトヘトになったり、部屋の散らかりや服装の乱れが気にならなくなったり、お風呂に入る気もなくなり、寝間着に着替えずに、そのままリビングのソファーで寝てしまったり、といった症状が出ます。

そのような症状が出ても、単なる疲れや働き過ぎが原因かも、と考え、あまり深刻に受け止めないことや精神科や心療内科の代わりに内科の診察を受ける方もいらっしゃるようです。

  • 判断力の低下

心のエネルギーが枯渇して、思考や判断力などが低下する『精神運動抑制』により、新聞の内容を理解するのが難しくなったり、本を読むのが苦手になったり、頭が回転しない状態になったり、アイデアが湧かなくなってきたりすることもあります。

  • 憂鬱な気持ちになったり自責の念に駆られたりする

喜怒哀楽が感じられなくなるほか、お笑い番組や自分の好きなテレビ番組を見ても、面白がることができなくなる、悲しくないのに涙があふれる、悪いのはすべて自分のせいだと思い込む、などの症状が出るケースもあります。

強い憂鬱感が2週間続く場合は、うつ病の可能性が高いので、精神科や心療内科を受診したほうが良いでしょう。

仕事に行きたくない気持ちを改善するための対処法

  • 精神科や心療内科、公認心理師や臨床心理士など専門家の診断を受ける  

うつになりやすい傾向があるのは、まじめで几帳面、正義感や責任感が強い性格の方などです。このような方々は、自分の容量以上に頑張りすぎたり、物事や人間関係がうまく行かなくなると強いストレスを感じたりすることがあります。

周囲に迷惑をかけたくないため、自分で何とかコントロールしようとされる方もいらっしゃいますが、産業医との面談や内科を受診したことで、精神科や心療内科につながることもあります。

最近は、気分の落ち込みや意欲低下以外に、『日中も強い眠気がある』、『過食になる』、『よいことがあると気分が良くなる』などの症状がある非定型うつ(新型うつ病)の方も増えているようです。

うつ病の治療に対応している精神科と心療内科ですが、精神科は心の悩み心療内科は心の悩みが原因で起こる身体の症状が専門です。精神科は敷居が高いと思われる方は、まずは心療内科で相談してみるのも良いでしょう。小規模なクリニックの方が行きやすさはありますが、精神科病院の方が入院設備があったり、社会復帰プログラムも充実していたりします。

診察のときは、専門家のカウンセリングで心の中を開放し、処方された薬で治療するのが一般的です。カウンセリング方法としては、認知のゆがみを修正する認知行動療法がよく知られています。抗うつ薬は、まずは脳内のセロトニンの量を増やすSSRIまたは脳内のセロトニンとノルアドレナリンの量を増やすSNRIを処方されることが多いです。

うつ病の治療法としては、ほかに『TMS』(経頭蓋磁気刺激療法)『電気けいれん療法』(m・ECT)といった方法もあります。

筆者の経験を少しお話したいと思います。

以前、一時期、クリニックに受診していたことがあり、その際に薬を処方されました。あまり効かないとカウンセリングのときに話したら、倍の量を処方されました。その薬を飲んだところ、お年寄りのように歩幅が狭まり、足がうまく出せない状態になったことがあります。この薬は危険と考え、すぐに自己判断で飲むのをやめました。

クリニックでは、薬の効き目があるまで継続して飲むことを推奨されるかと思いますが、明らかに薬の副作用で様子がおかしい場合は、すぐに服薬を中断するか、すぐクリニックに相談して薬を変えてもらうことをおすすめします。

  • 会社の近所に引っ越す

自宅からの通勤時間が長過ぎて慢性的な寝不足になっていたり、満員電車の人ごみで朝からグッタリしていたりする場合、会社の近くに引っ越すことで、仕事に行きたくない気持ちがなくなるかもしれません。

わたしは自宅からの通勤時間が1時間半以上かかっていました。朝寝坊して遅刻しそうなときは、新幹線などを利用して時間の短縮も図っていましたが、夜に習い事もしていたので、会社まで電車1本で行ける場所に引っ越すことにしました。会社まで徒歩で通える場所だと、休日に急に呼び出される可能性や同僚が家を訪ねてくる可能性も考えられたこと、また会社の近くは家賃が高かったため、電車で約20分の場所に住みました。

通勤時間がトータルで2時間以上短縮されたので、睡眠不足は解消されました。

逆に、ひとり暮らしでいろいろ考えてしまい眠れないという方は、実家に戻ったり、友人や恋人と同居したり、ペットと暮らしたりすることを考えてみるのも良いでしょう。わたしがうつ状態だったときは、実家に引っ越して改善しました。ふだんの会話をしながらも、あまり干渉しあわない関係が良かったのかもしれません。

  • 会社を休職する

クリニックに通ってもなかなか改善しない場合、会社を休職して自宅療養することをおすすめします。有給休暇を取るだけでは改善は難しく、いったん改善したとしても再度休職になる可能性も高いため、少なくとも半年くらいは休職すると良いでしょう。

定型うつは、午前中の気分が悪く、夜になると気分が多少良くなってくるという日内変動が見られるため、2ヶ月ほどは薬物療法や自宅療養で気分や体調を快復し、だんだんと生活リズムを朝型に移行していきます。

その後、医師の許可が得られたら、復職と再発予防をサポートするリワークプログラムに参加し、復職に向けての準備を行っていくと良いでしょう。

  • 異動希望を出す

会社では、人間関係がストレスの多くを占めます。上司に相談するか、上司との折り合いが悪いならば人事に異動したいと相談するのもありです。

入社時に希望した部署に配属されなかった場合も、異動の希望を出しておけば、いつかは可能になるかもしれません。会社に勤務していたときの同期は、その方法で異動していました。

大企業の場合、ゼネラリストを育てるため、3年に1度くらい、部署移動があるケースも。上司や同僚が変われば、気分を一新して働くことも可能になるかもしれません。

また、わたしの働いていた会社には社内公募制度があり、社員が自ら応募することもできました。そういった応募に手を挙げてみるのも良いかもしれません。

  • 転職する

今の会社の人間関係に耐えられない場合や今の会社では希望する職種に就けない場合、転職を検討するのもありです。一定期間就業経験があれば、ハローワークに通って失業保険を受けることも可能です。

以前、遺跡発掘を仕事にしていたことがあるのですが、人間関係も事務職よりは気にならず、体を動かす仕事なので、夜にはぐっすり寝られました。商品のピッキングの仕事や図書館の裏方(広い書庫内から本を探し出す)、ポスティングの仕事なども、ひとりでもくもくと体を動かすことが多かったので、人間関係が苦手な方にはおすすめです。

現在、わたしはフリーランスのライターをしています。例えば、YouTubeのような収益化できるプラットフォームで安定収入が見込めれば、フリーランスや起業して自営業になるのも、感情の波がある方にはおすすめの働き方です。

月曜日なのに会社に行きたくなるモチベーションの上げ方

『サザエさん症候群』のように、日曜の夕方になると、翌日会社に行くのが憂鬱に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。下記の方法を行えば、月曜日でも会社に行きたい気分にきっとなれるはずです。

  • 通勤電車で好きな音楽を聴く

アップテンポのノリが良い音楽を聴くと、脳内の神経伝達物質ドーパミンが放出されるため、 出社前からテンションを上げることができます。

逆に、ゆったりしたテンポのリラックスできる音楽を聴くと、幸せホルモン・オキシトシンが分泌されるので、やさしく穏やかな気分になれます。

  • 会社が終わった後のごほうび

仕事帰りに好きなミュージシャンのライブや観劇、映画鑑賞などの予定が入っていると、残業しないように仕事をするので、ふだんよりも効率が上がるかもしれません。

また、仕事終わりにはスイーツなど好きな食べ物が待っている、と考えていると、モチベーションアップにつながるでしょう。

  • ふだんより早起きして、座ってゆったり通勤

前日は夜更かしし、朝は出かける直前まで寝ていて、駅までダッシュ。満員電車に揺られての通勤では、出社前から疲れ切ってしまいます。

ふだんより早起きし、まだすいている車内で座りながら通勤すれば、心に余裕が生まれるはずです。早めに出社すれば、まだ到着している方が少ないので、書類作成などもはかどります。

  • 目覚ましを使わずに起きる

就寝時は、頭も体も休んでいるノンレム睡眠と夢を見るレム睡眠が約1時間半ごとに切り替わります。眠りが浅くなったレム睡眠のタイミングで目を覚ますと、快適に起きることができます。

レム睡眠のタイミングを検知して起こしてくれる目覚まし時計もあるので、朝が心配の方は利用してみるのも良いでしょう。

  • 朝食を軽くし、消化を良くする

『ナチュラル・ハイジーン』という健康法によると、4時から12時は排泄の時間といわれ、食べ物の中でも消化が早いことで知られる果物が朝食として推奨されています。

お腹がすっきりすれば、腸と相関関係がある脳もすっきりするので、仕事に行きたくないという気持ちも解消されるかもしれません。

  • 近距離ならば、自転車か徒歩で通勤 

会社と自宅の距離が近ければ、徒歩通勤や自転車通勤はいかがですか。有酸素運動することで血流が良くなり、気分も上がること間違いなし。会社と距離が離れている方は、一駅手前で降りて、そこから歩くのもおすすめです。運動には、HPA系の機能活動を平常化させる効果もあります。

  • 楽しい気分で寝る

寝る直前に悩み事を考え始めると、なかなか眠れなくなったり、眠りが浅くなったり、悪夢を見たりすることがあります。メモに悩み事を書けば、記憶しておく必要がなくなるので、頭の中から手放すことができます。良い案も浮かんでくるかもしれません。

寝る前は、お気に入りのアロマや音楽などでリラックスしたり、ぬるめのお風呂に浸かった後、体温が下がってきたタイミングで横になったりすると、熟睡しやすいです。

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