この文章では、『人生を変えるモーニングメソッド』という本を参考に、効果的な朝の時間の使い方をご紹介するとともに、人生を変えるきっかけとなる3つの方法をあわせてご紹介します。
人生を変えるモーニングメソッドとは?

世界20か国で翻訳出版されている、ハル・エルロッド著『人生を変えるモーニングメソッド』。交通事故で一生歩けないといわれながらも、奇跡の復活を遂げた経験をもとに書かれた本です。
この本によると、すべては朝8時までの時間の過ごし方で決まるそうで、確実に人生を変える習慣として、6つを挙げています。
- 瞑想で沈黙に身を置く
沈黙には、ストレスを軽減する効果があるほか、自意識を高め、頭をクリアにする効果もあるそうです。また、最も大切なことに集中力を持続することが可能になります。
モーニングメソッドでは、10分の沈黙の間に、瞑想・祈り・振り返り・深呼吸・感謝を、その日の気分で組み合わせて行います。瞑想の際には呼吸に集中し、次々浮かんでくる思考に注意を向けず、手放していきます。そうすることで、本当の自分の核の部分にアクセスできるそうです。
ベッドルームで行うと2度寝の可能性があるので、著者はリビングルームで行うことを推奨しています。
- 読書で成功者のエッセンスを学ぶ
本を読み、成功者の真似をすることが、望みを手に入れる最速の道、と著者は語っています。一度読んだだけでは完全に理解することは難しいので、重要な部分には印をつけたり、コメントを書いたりしながら、繰り返し読むことで、エッセンスが潜在意識に植えつけられていくそうです。
- アファメーションでセルフイメージを向上
英語で『断言』、『肯定』を意味するアファメーション。なりたい自分や達成したいと決めたこと、そのための手段を、繰り返し唱えることで潜在意識に刷り込む方法です。何回も繰り返すうち、意識せずにその言葉に従って行動するようになるため、現実化されます。
読むだけでなく、文字に書いて、繰り返し目にするようにすることでも、なりたい自分に近づくことが可能になります。
- イメージングで理想の自分に近づく
『イメージング』は、達成したい目標や手に入れたいものを具体的にイメージし、そのために必要な行動を心の中でリハーサルする方法です。アファメーションを唱えた直後、深呼吸をしてから、五感を駆使して、最強の夢を細部まで思い浮かべます。
そのイメージがより鮮やかで、実現したときの感情がリアルであればあるほど、現実にする可能性が高まるそう。はじめのうちは、理想の夢やなりたい自分などの絵や写真を貼り付けた『ビジョンボード』を作成し、毎日眺めた方がイメージングしやすいです。
- 日記を書いてポジティブな気持ちを取り戻す
思考を文字に起こすと、頭が整理されるだけでなく、ひらめきが起こります。また、以前に書いた日記を読み返すことで、どれだけ自分が成長したか可視化され、自信やここまで達成できたことへの感謝の気持ちが湧いてきます。
- エクササイズで活力アップ
朝に行うエクササイズは、目が覚める、頭が冴える、1日中エネルギーレベルを持続させるのに役立つなど、良いことづくめ。内容は自由ですが、著者のおすすめはヨガのようです。
著者は、この6つの習慣を60分で行うことを推奨していますが、どうしても時間が取れない場合は、6分の短縮バージョンでも効果があるようです。
『人生を変えるモーニングメソッド』には書かれていないですが、早朝学習で効率的にインプットするのもおすすめです。
しっかり睡眠をとると疲労物質が消えるので、朝は脳の生産性が高く、集中力も発揮しやすいです。以前、休日の早朝にファストフード店で英会話の個人レッスンを受けている方を見たことがあります。24時間営業のオンライン英会話もあるので、早朝に利用するのもおすすめです。
物を減らして生き方を変える

- 物を持たずに丁寧な暮らし
筆者は診断はされていませんが、ADHDの傾向があり、部屋の片づけが不得意です。周りに物が多いと、何となく目についたものから思わぬ発想が生まれることもあるのですが、気が散るため、なかなか集中することができないことも多々あります。
間に合わせではなく、吟味して部屋に置くものを選べば、ひとつひとつに愛着が湧くので、雑に扱ったり、簡単に捨てようと思ったりすることが少ないでしょう。そのため、衝動買いもなくなり、お財布にもやさしいです。また、周りに気が行かないため、仕事に今以上に集中できるはずです。
- 断捨離で自分の感性を取り戻す
『断捨離』は、住まいの中の『不要・不適・不快』なものを取り除き、『要・適・快』に入れ替えていくトレーニング方法です。
心が満たされていないと、すき間を埋めるため、本来は必要ない物も捨てることができなくなります。自分にとって『不要・不適・不快』なものを取り除くことで、その隙間に新しい物が入り込む余地が生まれるとともに、自己肯定感も取り戻すことができます。
それまでは、人の意見に流され、自分を見失っていた方も、自分の好き嫌いがはっきりし、Noが言えなかった方が断れるようになったり、結婚や転職など人生の転機を迎えるようになったりすることもあるようです。
- デジタルデトックスで脳を休ませる
スマホを長時間使用していると、情報に常にさらされ、SNSでの反応にも一喜一憂するため、心が休まらず、うつ状態になる方もいらっしゃいます。また、就寝前にスマホを見ていると、ブルーライトによって睡眠が妨げられることも。
会社専用のスマホを持ち歩いているため、お休みの日も電源を入れっぱなしの方もいると思いますが、その場合もマナーモードにして、緊急性のある場合以外は電話に出ない方が、オンとオフの切り替えがうまくいくでしょう。
温泉やプール、サウナなどはスマホ持ち込み禁止の施設がほとんどなので、休日はあえてそういう施設に行くのも良いかもしれません。
好奇心を刺激する新しい体験にチャレンジ

- 1人旅でハプニング対応力を磨く
旅に出ると、ふだんと違った風景が見られたり、珍しい食べ物を食べられたりして、好奇心が刺激されます。友だちと行く旅行もいいですが、1人旅のほうが、道に迷うなど予想外のことがあったとき、自分ですべて解決する必要があるため、ハプニング対応力が磨かれます。
とくに、海外で1人旅する場合、ダブルブッキングで宿が取れていない、電車がストで止まる、電車や飛行機のターミナルがいきなり変更になる、など、日本以上にハプニングが発生しやすいので、だんだんと場慣れしてきて、ふだんの生活でもアドリブがきくようになってくるはず。旅を重ねるうちに、何かハプニングがないと、ちょっと物足りないなと感じられるようになってくるかもしれません。
- 1人暮らしで問題解決能力を身に付ける
はじめて1人暮らししたとき、電気を20アンペアで契約していたので、エアコンと電子レンジ、またはエアコンとドライヤーを同時に使うとブレーカーが落ち、部屋が真っ暗になりました。最初のうちは、暗闇の中、ステップばしごと懐中電灯を手に、ドキドキしながらブレーカーを上げに行ってましたが、だんだんと慣れてきて、またやっちゃったかとあきれながら作業をするようになりました。
また、1人暮らしは何かと心配なので、固定電話は留守電設定にして、名前を名乗った友人や家族の電話だけ取るようにしていました。1人だと誰かに代わりにお願いするのも何かと大変なので、熱が出ても大丈夫なようにレトルトのおかゆや梅干し、はちみつ、氷枕などを常備もしていました。
家族と暮らしていたときは、何かと頼ることが多かったのですが、1人暮らしで自立性がはぐぐまれた気がします。
- アウトドア・アクティビティで自然に触れる
事務仕事などはマニュアルが決められていて、その通りに正確に作業することを求められます。
例えば登山で岩を登るとき、登り方に正解が決まっていなく、どこに手や足をかければうまく登れるかなど、自分で考えながら登ります。以前3月に山に登ったとき、まだ雪が残っていたことに気づかず登ったので、急遽、地面に落ちていた木の枝をストック代わりに使い、慎重に山から下りたことを思い出しました。
山の登り方は本でも学べますが、実際に山に登らないと体の使い方を体得することはできません。自然は人工物と違いコントロールすることができず、ひとつとして同じ場所がないため、自然と触れ合ううちに野生の勘がとぎすまされるようになってくる気がします。体験したことはないですが、サーフィンにおける波も一期一会の出会いなのだと思います。
山や海に行くのが大変な方は、近所をウォーキングするだけでも、季節の移り変わりに敏感になれるはずです。
体を変えると心が変わる

- 筋トレで自分に自信を持つ
厚生労働省の『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』によると、歩行かそれよりもハードな身体活動を1日60分以上(1日8,000歩以上)および息が弾み汗をかく程度以上の運動を週60分以上行うことが推奨されています。
それらに加え、今回からは座りっぱなしの時間をなるべく短くすることと筋力トレーニングを週2~3回行うことも推奨されるようになりました。
筋トレにはムキムキなイメージがあり、自分には不要というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。ですが、アメリカの有名なセレブや経営者は、心身を健康に保ち、パワフルに働くために、筋トレを行っています。また、筋トレで筋肉を鍛えることで、高齢者でも認知能力がアップするということも明らかになりました。
筋トレをすると血中のテストステロン(男性ホルモン)濃度を高めることができるため、見た目がたくましくなるだけでなく、自信やチャレンジ精神も湧くようになってきます。
- 有酸素運動でスタミナをつける
ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動を継続すると、心肺機能が高まり、持久力がつくほか、脳も活性化されます。また、有酸素運動を習慣づけることで、ストレス物質『コルチゾール』が、運動以外のストレス時にもあまり分泌されなくなってくるそうです。
わたしはママチャリでのサイクリングが趣味で、買い物や図書館に行くついでに乗っています。30分か1時間くらいサイクリングすると血流がよくなるので、少しくらいの体調不良ならば改善します。また、坂道を自転車を押しながら上っていることもあり、最近では自宅マンションの階段を、息切れせず飛び跳ねるように上れるようになりました。車と違い環境にもやさしいので、健康になりたい方にはおすすめです。
- 食習慣を変えて、身軽に
ナチュラル・ハイジーンという理論によると、果物が一番消化が早く、炭水化物が最も消化が遅いので、排泄の時間である午前中には果物を生のままで好きなだけ食べると良いそう(血糖値が高めの方は、果物は少量にして、野菜を代わりに食べます)。昼食や夕食のときは、肉や魚などの動物性食品と炭水化物を合わせないで、どちらかを野菜と合わせて食べると良いそうです。植物由来の原材料を使った食品を取るようになると、数週間でエストロゲン・レベルを半分くらいにできるようです。
断食には、免疫力アップや長寿遺伝子のスイッチが入る、ホルモンの分泌量や脳内のα波が増えて精神が安定するなどの効果があります。はじめから長期の断食をするのは難しいので、まずは週のうち1日、または物を食べない時間を16時間作って、細胞内の古くなったたんぱく質を新しく作り替える仕組み『オートファジー』を働かせてみてはいかがでしょうか。
分子栄養学によると、たんぱく質には肌がきれいになったり、臓器がきれいになったりするなどの効果があるそうです。プロテインで摂取することを推奨していますが、ゆで卵を1日に5個食べることでも効果があるそうです。
たんぱく質が充分に摂取できたら、女性の場合は心身の調子に影響する『鉄』が足りていないので摂取、その後、ビタミン数種をサプリで摂取します。そうすると、病気の場合は栄養不足が解消するので、病気が改善し、長寿家系の方もより寿命が延びるそうです。
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これまで、『人生を変えるモーニングメソッド』という本や3つのアプローチ別に、人生を変える方法をご紹介してきました。
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