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充実しているのに空しいのはなぜ?原因と解消法を解説

仕事も生活もそれなりにうまくいっている、周囲からは「充実している人」に映っている。

しかし、ふとした瞬間に訪れる理由のわからない”空しさ”。

考えても理由がわからず、調べていくうちに本記事に辿り着いた方も多いのかもしれません。

そこで今回は、充実しているのに空しいと感じるのはなぜなのか、原因と解消法について解説します。

空しいとは?読み方や意味について

空しいとは「むなしい」と読み、主に以下のような意味があります。

  1. 空虚である。内容がない。
  2. 無益である。むだである。かいがない
  3. かりそめである。はかない。
  4. 我欲・先入観などを捨てる
  5. 事実無根である。根拠がない。
  6. 死んで魂がない

おそらく、本記事に訪れた方の多くは、1あるいは3の意味で使っているのではないでしょうか。

また、「空しい」のほかにも「虚しい」と書く場合もあり、どちらも同じ「むなしい」と読みます。

空しいと虚しいの違いについて

空しいと虚しいは基本的に同じ意味で用いられます

そのため、どちらの漢字を用いても、からっぽである、はかない気持ちと捉えて問題ありません。

空しいは悲しいと同じ?言い換え可能?

空しいと悲しいは一見すると同じ意味合いに聞こえますが、言い換えできるかと問われるとそうではありません。

悲しいは何かを失った際や傷ついたときなど、原因が比較的はっきりしているときに用いられる感情です。

原因がはっきりしないが、悲しいという感情だけ強く先行しているのであれば、「物悲しい」と表現する場合もあります。

一方、空しいは理由がはっきりしていないことが多く、感情の波も比較的穏やかです。

  • 楽しいはずなのに心が動かない
  • うまくいっているのに心に穴がある感覚がある
  • 満たされているのに満足できない

上記の状態は、悲しみよりも空しいと表現したほうが感覚的には近いでしょう。

仏教における「空」の概念

仏教における「空」は、空っぽや虚無といったネガティブな言葉ではありません。

万物は固定した実体がなく、環境や状況、時間など、さまざまな要因によって相互依存していると説いています。

簡単に言ってしまえば、どんなもの・ことでも永遠に同じ形で存在し続けるものはないという考えです。

充実しているのに空しいと感じる原因

特に大きな不満はないはずなのに、なぜか心が満たされないという感覚は、いくつか共通する原因があります。

ここでは、充実しているのに空しいと感じる原因を6つご紹介します。

自分のやりたいことがわからない・見つかっていない

自分のやりたいことがわからない、あるいは見つかっていないときに空しさを感じる方が多いです。

特に、長い間会社やチームの期待に応え、役割を果たし続けた人ほど、自分の意思や価値観を見つめたときに何もないことに気づき、空しさを感じます

他者に言われたことに従う、他人の価値観を重視する生き方をしてしまうと、自分の心と会話ができません。

そうなると、自分を見つめなおす際に心に隙間ができており、それが空しさへと繋がっていきます。

人生の目的や意味を考えてしまっている

ふと人生の目的や意味を考えたときにも、空しさが訪れます。

人生の目的や意味を考えるのは、ごく自然なことではありますが、答えをはっきりさせようとしすぎると、今この瞬間から心が離れてしまいます。

この離れた心と現在の自分との間にある空虚に対して、空しさを感じてしまうのでしょう。

答えの難しい問いだからこそ、答えを出さなくても良いと考えられるかが重要です。

ルーティン化された日々を送っている

「毎日が同じ流れで進み、特別な不満やトラブルもない」といったルーティン化された日々を送っている場合も、振り返ってみたときに空しさを感じやすいです。

ルーティン化された生活を過ごしていても、出会う人や喋る内容、食べるもの、見えるものが全く同じ日というのはありません。

しかし、心が疲れているあるいは鈍化しているとその気づきが薄れてしまい、全て同じ日々のように見えてしまうのです。

独り身の生活に孤独を感じている

独り身の生活に孤独を感じている場合にも、空しさを覚えることがあります。

人間は本来、集団で生活をする生き物なので、誰かとのつながりがないと不安を抱きやすいです。

ただし、孤独による空しさは弱さではなく、人として自然な感覚と言えます。

また、孤独感による空しさは原因がはっきりしているので、比較的対処はしやすいでしょう。

他人の機嫌を伺って生きている

周囲との摩擦を避けるために、自分の気持ちを後回しにするのも空しさの原因です。

他人の機嫌を伺って生きていると、自分を蔑ろにしてしまい、心の声が聞こえなくなってしまいます。

それだけではなく、他人の評価や価値観が自身の肯定感につながってしまい、コントロールできない物事に感情が揺さぶられるようになります。

他人を主体にして動くのは、空しさだけでなく苦しみを生む原因にもなるので注意しましょう。

精神疾患の疑いがある

以下のような状態が続くようなら、精神疾患の疑いがあります。

  • 空しさが長く続く
  • 何をしても気分が晴れない
  • 眠れない日が続いている
  • 食欲がない
  • 何事にも意欲が沸かない

心が病に犯されてしまうと、あがけばあがくほど空しさが増し、行動するための気力が奪われてしまうでしょう。

仏教的な考え方は心を支える助けにはなるものの、医療の代わりになるものではありません

今抱えている空しさが一時的なものなのか、あるいはずっと続いているものなのかどうかの見極めが必要になります。

空しい気持ちを解消するには?5つの方法

空しさを感じたときには、無理に前向きになる必要はなく、向きあうべき心の現象だと考えるべきです。

ここでは、空しい気持ちとどう向きあい、解消していくのかを5つの方法にわけてご紹介します。

目標ややりたいことを見つける

何のために生きているのかが見えなくなっている方は、目標ややりたいことを見つける作業をしましょう。

別段、大きな目標・やりたいことを見つける必要はなく、今の自分が少し気になることに目を向けつつ決めていくのがおすすめです。

  • 美味しい料理屋さんを見つけたい
  • 大きなパズルを完成させてみたい
  • 英語を話せるようになりたい

自分の興味に紐付けて目標ややりたいことを決めていくと、目的を持った人生を送っている気持ちになり、充実感が溢れます。

目標ややりたいことに向かって集中していると、自然とネガティブな感情は抱かなくなり、空しさは次第に薄れていくでしょう。

新しいことに挑戦する

ルーティン化した日々に空しさを感じているなら、新しいことに挑戦するのが最適です。

挑戦していることが刺激となり、人生に潤いを与えてくれます

何に挑戦するかは自由ですが、より刺激を求めるなら自分に関係ない分野・知見の習得・体験が良いでしょう。

  • 行ったことのない場所にいく
  • 通勤をロードバイクに変えてみる
  • 新たなコミュニティに属してみる

大きな挑戦でなくとも、少しだけ行動を変えるだけでも刺激になり、心に新しい風を通します。

刺激がなく変わらない日々に変化を与えようという気持ち自体、立派な考えであることも覚えておいてください。

景色の良い場所に行く

自然の多い場所や街が一望できる高台など、景色の良い場所にいくのもおすすめです。

空しい気持ちに包まれているときは、考え方を変えようとしてもうまくいかない場合があります。

そのようなときは、心ではなく身体を整えるのも大切なのです。

景色の良い場所でリラックスできると、自分中心の思考から離れ、俯瞰的な考えやものの見方ができるようになります。

広い空や広大な海、山の景色に触れ、自分の悩みが少し小さく感じられると、空しいという気持ちは解消しやすくなるはずです。

パートナーや友達を見つける

人とのつながりがないことで空しさを感じているなら、パートナーや友達を見つけるのが最も効果的です。

コミュニケーションが苦手な方は、パートナーや友達を見つけるのが難しいと感じるかもしれません。

しかし、冷静に周りを見てみると、他者を歓迎してくれるコミュニティは多彩にあるとわかるはずです。

また、自分のやりたいことや挑戦したいことに合わせて、コミュニティを見つけるのはいかがでしょう。

コミュニティやパートナーを見つける行動自体が刺激となりながらも、自分の人生と向き合っているその状態なら、空しいと感じることは少なくなるはずです。

もちろん人とのつながりを作るために、無理に人間関係を広げる必要はありません。

あなた自身の心と身体を大切にした上で、安心できる相手を探すアクションを起こしましょう。

病院で診てもらう

空しい気持ちが長期間続き、日常生活にも支障が出ている場合は、うつ病などの疑いがあるので、専門の医療機関で診てもらうことを視野に入れておくべきでしょう。

病名を診断されたほうが、自分の空しさは気のせいじゃないんだ、病気が影響して起こっているものなんだ、と逆に安心できる場合もあります。

心の苦しみを1人で抱え込むことはあまり良い行いではありません。

また、空しい気持ちを含む心の不調は、意思が弱いから起こるものでもないのです。

誰かに助けを求めることは逃げや甘えなどではなく、自分を守るための大切な行為です。

だからこそ、一度しっかりと病院で診てもらい、不安を取り除いて、あなたの心を苦しみから解放させてあげましょう。

コレだけはNG!空しい気持ちを解消する際の注意点

空しい気持ちを解消する方法はたくさんありますが、中にはおすすめできないものもいくつか存在します。

知らないうちにおすすめできない解消法に頼ってしまうと、依存してしまう、あるいはさらに空しさを増長させる原因にもなるので注意が必要です。

ここでは、空しい気持ちを解消する際の注意点について、3つご紹介します。

一時的な快楽で紛らわさない

空しい気持ちを解消するために、一時的な快楽で紛らわす方も多いです。

しかし、一時的だからこそその場しのぎでしかなく、時間が経つにつれて空しい気持ちは戻ってきます。

  • 好きなものを好きなだけ食べる
  • 飲酒・喫煙
  • キャバクラなどの疑似恋愛ができる場所へ通う

また、一時的な快楽は心と身体の健康を害するものも多く、病気リスクを高めてしまう場合も少なくありません。

さらには、すぐに快楽を得られる点で依存性も高く、自分を俯瞰的に見れなくなってしまうのも危険です。

空しいという気持ちを根本から解消できるのかどうかに着目して、適切な方法を選択しなくてはいけません。

空しいと感じる自分を否定しない

空しいと感じる気持ち自体を否定する方もよくいらっしゃいますが、これは自分の感情を否定するのと同義なので良い行いではありません。

仏教の修行でも、欲望を拭い去ることができず、心の状態として受け止めることで次の段階へ進んでいくとされています。

そのため、空しいと感じているのは事実として受け止め、認めてあげるのが大切です。

認めてあげた上で、空しさの原因を探り、解消できる方法を探すのが良いでしょう。

自己犠牲は避ける

空しさを解消する際に、自身を犠牲にする必要はありません。

例えば、以下のような考えは空しさの一時的な解消にはなっても、あなたの気持ちが蔑ろになっているはずです。

  • 周りが喜んでくれることがしたい
  • 他人に褒められることで空しさが埋められる
  • 空しいと思わないほどタスクをこなす・予定を埋める

まず、他者からの評価や価値は、自身でコントロールできないため感情が揺らぎやすく、心の苦しみを増やすリスクがあります。

また、空しい気持ちを忙しさで紛らわしてしまうと、心身ともに疲弊し切ってしまうだけでなく、根本の解決はできていません。

余力がある中での自己犠牲は良いかもしれませんが、空しさを解決するにあたっては、自分を大切にすることが先決です。

自己犠牲の上で空しさを解決するのではなく、自分自身を労った上で解消していくものだと考えてください。

空しい気持ちは原因を見つめ直すことが解消の鍵

空しい気持ちは、自然と湧き上がってくる感情であり、否定するべきものではありません。

だからこそ、空しさを素直に受け止めて、なぜそう感じるのか、原因を考えることが大切です。

もし、空しい気持ちの原因がどうしてもわからない、安心できる相手がほしいなら、一度仏陀倶楽部へご相談ください

当倶楽部では、同じ悩みを持つ方々が集まり、安心できる空間で本質的な学びを教える場所です。

空しいという気持ちにも正面から向き合い、一緒に解決できる道をお探ししますので、気になる方は、ぜひ一度ご連絡ください。

空しい気持ちの原因を見つめ直し、自分にあった解決法を見つけていきましょう。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

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