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考え方を変える方法について。マイナス思考から抜け出す5つの方法

「人生がうまくいっていない」「人間関係が苦手」といった悩みを抱えてはいませんか?

マイナス思考から抜け出すために考え方を変えたいと思っても、具体的にどうすればよいのか分からず、取り組めずにいる人は少なくありません。 考え方を変えるのは実際に難しく、多くの人が挫折してしまいます。 しかし、理由を知り、正しい方法を実践すれば、マイナス思考から抜け出して人生を変えることは可能です。

当記事では、考え方を変えることが難しい理由と、今日から実践できる具体的な方法について解説します。

考え方を変えるのはなぜ難しいのですか?

考え方を変えるのが難しい根本的な理由は、脳が無意識のうちに変化を拒み、これまでの思考パターンを維持しようとするからです 。 私たちの思考は長年の経験によって形成されており、変化に対する本能的な恐れや、すぐに結果を求める心理が壁となっています。

思考の癖(自動思考)とは何ですか?

自動思考とは、出来事に対して瞬時に脳裏に浮かぶ、無意識の思考パターンのことです 。 人間の脳は日々の出来事に対して瞬時に反応するため、無意識のうちに自動的な思考回路を作り上げます。

たとえば、職場で同僚が大きな仕事を任されたとき、「自分は嫌われているから任されない」と考える人もいれば、「実力不足だからもっと頑張ろう」と捉える人もいます。

このように、同じ出来事でも人によって自動思考の内容は大きく異なります。 「周りと比べてしまう」「0か100かで考えてしまう」「失敗を必要以上に恐れる」といった思考の癖がある場合、ネガティブな感情が強くなり、自らストレスを生み出しやすい状態に陥っているといえます 。

現状維持バイアスが変化を邪魔するのですか?

はい、人間には変化によるリスクを避け、現在の状況を維持しようとする「現状維持バイアス」という心理傾向があるため、これが変化を妨げる要因になります 。

たとえ今の状況に不満があっても、脳は未知の変化よりも、慣れ親しんだ現状を無意識に選択してしまいます。 考え方を変えることは、価値観や行動パターンを変えることでもあります。 新しい考え方を取り入れた結果、「最近変わったね」と周囲から言われることに不安を感じる人も少なくありません。 この現状維持バイアスに支配されている限り、考え方を変えることは困難です。 まずは変化を恐れる心理があることを理解し、小さな変化から始めることが大切です 。

すぐに結果を求めすぎると失敗しますか?

はい、短期間で劇的な変化を求めすぎると、期待通りの結果が出ないときに挫折しやすくなります。

長年にわたって形成された思考パターンは、一朝一夕で変わるものではありません。 すぐに結果を出そうとして焦ると、「やっぱり自分は変われない」「努力しても無駄だった」という否定的な感情が生まれ、取り組みを継続できなくなります。 種をまいてから芽が出るまで時間がかかるのと同様に、考え方の変化も段階的に起こるものです。 焦らずに、小さな成功体験を積み重ねながら内面を磨いていく姿勢を持つことが、結果として着実な変化につながります。

考え方を変える前に何を準備すべきですか?

効果的に考え方を変えるための準備として、まずは自分の思考パターンを正確に把握することが不可欠です 。 自分がどのような場面でマイナス思考に陥りやすいかを知ることで、具体的な改善策を立てることができます。

マイナス思考になりやすい癖には何がありますか?

マイナス思考に陥りやすい人には、極端な思考やネガティブな捉え方など、共通した考え方の癖があります 。 厚生労働省の資料でも、極端な思考パターンがストレスの原因になると指摘されています。 主な思考の癖は以下のとおりです。

  • 0か100か思考・完璧主義:わずかなミスでも完全な失敗と考えてしまう極端な思考です。
  • 過度な一般化:一度の失敗を「自分はいつもこうだ」と決めつけてしまいます。
  • 心の読み過ぎ・先読み:相手の表情が少し曇っただけで「嫌われている」と思い込むなど、根拠なく悲観的な結論を出します。
  • 「〜すべき」思考:自分の基準を絶対視し、思い通りにいかないとストレスを感じます。
  • マイナス思考:成功しても「まぐれだ」と考え、失敗すると必要以上に自分を責めます。

これらの癖のうち、自分に当てはまるものがないか振り返ってみましょう。癖を自覚することが、負のループを断ち切る第一歩です

参考:令和6年度 厚生労働白書

事実と感情を分けて考えるにはどうすればいいですか?

起こった「事実」のみを客観的に捉え、そこから生まれる「感情」を切り離して考える習慣をつけることが重要です 。 多くの人は事実と感情を混同してしまい、客観的な判断ができなくなっています。

たとえば、「同僚が評価された」というのは事実ですが、「自分はダメだ」というのは感情を含んだ思考にすぎません。 事実のみを見るようにし、比較や自己否定の感情を切り離す練習をしましょう。 また、イライラしている人を見たら「何か困っているのかもしれない」と客観的に捉えるなど、反応のパターンをあらかじめ決めておくことも、感情のコントロールに役立ちます 。

今日から実践できる、考え方を変える簡単な5つの方法とは?

変わりたいという気持ちを行動に移すための、今日からすぐに実践できる具体的な方法は5つあります

1. 考えを書き出すと効果がありますか?

はい、考えを言葉や文字にして書き出す(外化する)ことで、自分の思考を客観視でき、脳の負担も軽減されます 。

頭の中で考えているだけでは思考が堂々巡りになりがちですが、紙に書き出すことで冷静な分析が可能になります。 具体的には「認知再構成法」のようなアプローチが有効です。 「どんな状況だったか」を書き、それを「考え(自動思考)」「気持ち」「行動」の3つに分けて整理してみてください。 例えば、「考え:自分はダメだ」「気持ち:落ち込み80%」「行動:仕事に集中できなかった」というように可視化することで、現状を冷静に受け止められるようになります。

参照:ながはまメンタルクリニック「認知再構成法とは」

2. 自分で選択することの重要性とは?

「正解」を探すのではなく、「自分が選びたいほうを選び、それを正解にする」という意識を持つことが、主体的な生き方につながります 。

マイナス思考の人は「間違いたくない」という不安から、常に正解を求めがちです。 しかし、最初から決まった正解があるわけではありません。 「自分が選んだ道を正解にする」と考えることで、選択に対する不安が払拭され、生きやすさを感じられるようになります。 この発想の転換が、考え方を大きく変える鍵となります 。

3. ネガティブな言葉をどう変換すればいいですか?

普段使っている言葉をポジティブな表現に「リフレーミング(置き換え)」することで、物事に対する見方や価値観を変えることができます 。 例えば、「心配性」は「慎重」、「緊張しやすい」は「真面目」と言い換えることができます。 短所だと思っていた部分も、言葉を変えれば長所として捉え直せます。 「失敗した」を「学んだ」、「忙しい」を「充実している」に置き換えてみてください。 言葉が変われば思考が変わり、同じ一日でも満足感が大きく変わるはずです

参照:厚生労働省 北海道労働局「こうして言い換えよう!リフレーミング」

4. 感謝の習慣は思考にどう影響しますか?

感謝の気持ちを持つことで、脳内で幸福感に関わる神経伝達物質が分泌され、物事を肯定的に捉える力が養われます。

「ありがとう」と言える人は、他者だけでなく自分自身も肯定的に受け入れられるため、自己肯定感が高まります。 一日の終わりに「電車が時間通りに来た」「美味しいコーヒーが飲めた」など、どんなに小さなことでもいいので、3つの良いことを振り返る習慣をつけてみましょう。 感謝の視点を持つだけで、自然とポジティブな思考が生まれてきます 。

5. 理想の自分をイメージすると変われますか?

はい、なりたい自分を具体的にイメージし、その人ならどう行動するかを考えて実行することで、現実の思考や行動が変わっていきます。

「前向きな言動ができる人」など、理想の姿を明確に描いてください。 もしイメージが湧かない場合は、現在のマイナス思考の逆を考えてみるとよいでしょう。 理想の自分ならどう振る舞うかを想像し、形から入ることで新しい経験が生まれます。 新しい経験は新しい考え方を作り出し、着実に理想の自分へと近づくことができるでしょう 。

仏教の視点を取り入れると、どう考え方が変わりますか?

仏教の教えを取り入れることで、表面的なポジティブ思考だけでなく、苦しみの根本原因である「執着」を手放し、深い心の平安を得ることができます 。 2500年前から続く仏教の智慧は、現代人の悩みにも通じる本質的な解決策を示しています。

執着を手放すとはどういうことですか?

執着を手放すとは、物事に対して「こうでなければならない」という思い込みを捨て、結果に一喜一憂しすぎない適切な距離感を保つことです。

仏教では、苦しみの原因は「執着」にあると説きます。 「勝ちたい」「損をしたくない」という強い思いが、現実とのギャップを生み、苦しみとなります。 仏教における「諦める」は、決してネガティブな意味ではなく、「真理を明らかにする(明らめる)」という意味を持ちます。

競争や比較への執着を手放すことで、自分本来の価値に気づき、他者との違いも穏やかに受け入れられるようになります 。

日常で実践できるマインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、「今この瞬間」に意識を向け、評価や判断をせずにただ観察することです 。 これは仏教由来の実践法であり、心を整えるのに役立ちます。

  • 歩く瞑想:足の裏の感覚や身体の動きに意識を向けてゆっくり歩きます。
  • 呼吸瞑想:自然な呼吸のリズムに注意を向けます。雑念が浮かんだら、優しく呼吸へ意識を戻します。
  • 慈愛の瞑想:自分、そして他者の幸せを願う言葉を心の中で唱えます。

これらを日常に取り入れることで、感情に振り回されない穏やかな心を育てることができます

苦しみの原因を知って心を軽くするには?

苦しみの正体を知ることで、むやみに何かを求め続ける虚しさに気づき、今あるものに感謝できるようになります。 仏教では、人生の苦しみを「四苦八苦」と表現します。 生老病死の4つの苦しみに加え、愛する人との別れ(愛別離苦)や、欲しいものが手に入らない苦しみ(求不得苦)などがあります。 「四苦八苦」について深く理解することは、自分の苦悩と向き合い、安らぎを得るための大きな助けとなります。

「四苦八苦」の意味とは?仏教が教える苦しみの正体と安らぎへの道 | 浄土真宗 慈徳山 得蔵寺

苦しみの原因を理解し、すべてを手に入れようとする心を緩めることで、足るを知る豊かな生き方へとシフトできるでしょう。 考え方を変えることは簡単ではありませんが、これらの方法を継続することで、確実に人生は好転していきます。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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