書いた人:仏陀倶楽部 会員
本レポートでは、妻の往生をきっかけに仏教や浄土真宗の教えに向き合い、僧侶を目指すまでの歩みが語られています。小さな見送りの会を自ら整えた経験、その後に感じた不安、そして教えを学ぶ中で見えてきた「人の役に立つ」という人生の目的。得度考査に向かうまでの思いが、率直な言葉で綴られています。
妻の往生がきっかけでした
私が僧侶を目指したきっかけは、妻が往生したことでした。
妻の葬儀は、家族と親戚だけの小さな集まりでした。僧侶のお勤めはお願いせず、浄土真宗の教えを参考に、私自身が企画しました。そのため、宗教的にこれでよいのか、少し不安のある状態でした。
しかし結果として、他では経験したことがない、感動的な見送りの会ができました。
葬儀が終わってからは、大事な妻を失った悲しみだけでなく、妻との会話で共感することや、妻から意見や同意をもらうことができないことに気づかされました。そして、これまで私がいかに妻を頼っていたかを自覚しました。
定年退職後の再雇用となった私は、自分だけで老後の在り方を正しい判断で決めていけるのか、非常に不安な気持ちになっていました。
仏教と浄土真宗の教えに触れて
私はまず、葬儀の不安を解消するために、改めて仏教や浄土真宗の教えを調べてみました。その中に、目的としていた葬儀の不安についての直接的な解決はありませんでした。しかし、仏教や浄土真宗で説かれている内容は、生き方や考え方についての教えでした。
自分の判断に自信を持てなくなっていた私に対して、適切に導いていただける内容であり、さらにこの教えを私の家族や知人にも伝えることで、多くの人の役に立てそうだという期待もできると感じました。
私は、仏教や浄土真宗について、さらにもっと深く勉強させていただきたいと考え、情報収集を進めました。その中で、得蔵寺のホームページに、敷居が低いと感じられる僧侶への道が開かれていることを知りました。
これで、私が目指していた人生の目的である「人の役に立つことを実践していける」と確信し、僧侶を目指すことを決意しました。
伝えることの難しさを知る
仏教の勉強を本格的に開始してから、愛葉代表の著書の中に、葬儀に関する記述があることを知りました。それは、私が行った妻の葬儀についての不安を解消できる内容でしたので、安心することができました。
そして、愛葉代表の著書では、誰にでもわかりやすく、正確に伝わる表現がされていました。
私がこれから仏教の教えを人に伝えていきたいと安易に考えていたことについても、人に伝えるには、自分の行動や経験を基にしながら、正しい言葉で、相手に対してわかりやすい表現で伝えていくことが重要であると感じ取ることができました。
相手の心の負担を少しでも軽く
私が僧侶になれましたら、家族や地域の人に対し、相手の状況に応じて、仏教の教えをわかりやすく伝えることを実践します。その結果として、少しでも相手の心の負担を軽くしてあげることができれば、私の喜びとなります。
また、子供たちに対しては、学校で教えてくれない煩悩と三法印について、子供が理解できる内容に例えて伝えていきたいと考えています。
「無常を知ることで執着を軽減すること」、「無我を知ることで自分への固執を軽減すること」、「涅槃を知ることで心の安らぎを得ること」、「他力本願で阿弥陀仏に頼れること」を伝え、より柔軟な心の持ち方ができるよう、お手伝いしていきます。
南無阿弥陀仏。



















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
コラム一覧 → こちら