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一日一生。一夜の和太鼓公演で感じたこと

一日一生

書いた人:レーン由香

たった一日の公演に行くかどうか、迷いながらもチケットを取った夜。会場での思いがけない会話、迫力ある和太鼓の演奏、帰宅後に残った満足感から、「一日一生」という言葉が身近に感じられていきます。本レポートでは、特別な体験をきっかけに、日常の中にある小さな感動や出会いに目を向ける大切さがつづられています。

たった一日の公演へ

私はエンターテイメントを見るのが大好きです。シルク・ドゥ・ソレイユや大きめのマジックショーは、できるだけ前の席で見たいと思っています。毎日見られるものでもないですし、次があるかもわからないので、そのたった一日の感動に、私はプラスでお金を使います

先週、ゴールドコーストの家の近くにあるホールで、日本から和太鼓演奏の「DRUM TAO」というチームが、たった一日、一公演だけ演奏しに来ることを知り、興味を持ちました。

ただ、上演時間が遅めで、私の早めの就寝時間に近く、次の日も仕事でした。どうしようかと悩んでしまいました。息子には「興味ない」と言われて、夜に一人で留守番させるのも心配でした。それでもチケットを買おうとした時、この公演は3カ月ほど先だったにもかかわらず、前の方の席がもうなくなりそうな状態。悩んでいる場合じゃないと思い、思い切って買いました。

会場での思いがけない時間

結局当日は、お義母さんが息子を見てくれたので、安心して一人で出かけられました。とてもワクワクして会場に行くと、座った席の隣の方が日本語がとても上手で、「日本でこの和太鼓のエンターテイメントを見たことがある」と話してくれました。演奏が始まるまでの短い時間でしたが、とても楽しい会話でした。

2時間近い演奏は、太鼓だけではなく、三味線や琴、ダンスなど、まったく飽きない迫力ある内容でした。演者の方々が本当に楽しんで演奏していて、見ているこちらも笑顔になりました。

本当に素晴らしい公演で、このホールでやるのは16年ぶりだそうです。それも驚きでしたし、会場でそれを知っている方がいたことにもまた驚きました。

何の情報もなしに観に行きましたが、世界中で何百公演もしている団体で、衣装もすごいと思ったらコシノジュンコさんが手がけていたりと、納得の公演内容でした。

「一日一生」と感じた夜

その日の夜は、興奮して寝られないかと思ったのですが、大満足でした。良いものが見られた。感動できた。元気がもらえた。隣の方とのおしゃべりも楽しかった。

たった数時間のことでしたが、布団に入り、久しぶりに「なんて素敵な一日だったんだ」と思いました。気分良く眠れること、毎日こんな気分でいられたらいいなと思いました。

「一日一生」とは、こういうことかもしれないと感じました。

毎日出かけてエンターテイメントを見ることはできません。けれど、日常生活の中でも意識していれば、小さなことにも感動できたり、一期一会の良い出会いがあったりするのだと思います。息子に「私のごはんが美味しい」と言われたら、それだけで私は一日を振り返り、笑みを浮かべながら眠れるような気がします。

「一日一生」「気付きの毎日」。心豊かに、日々生活していきたいです。そしていつか、これは難しいことではないと、ひとりでも多くの人に伝えたいです。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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