子育てのときに、もし可能なら子育ての前に「親が学ぶべき1つのスキル」をあげるとしたら、これしかないと思います。
それは、「自分が幸せになるスキル」です。
親の子供への一番の願いは、「子供が幸せに生きること」でしょう。
であれば、自分が幸せに生きるスキルを学んでいなかったら、幸せになる方法を、子供に教えられる訳はありません。
経営を成功したことのない人に、経営を学ぶようなものです。
ゴルフが下手な人に、ゴルフを学ぶようなものです。
たぶん、というか絶対、見当違いなことを、あたかも正しいとばかりに教えてしまうだけです。
本来、幸せになるスキルを学んでいれば、子供に教えることなんて一つもありません。
親が、やりたいことをやって幸せに生きている姿を、背中で見せてあげたら、子供は勝手に学んでいきます。
生物にはそういう能力が生まれつき備わっています。教えようとしたら却って反発するのが人間の性というものです。
ものごとは、うまくいってみないと、何が大切だったかなんてわからないものです。
手あたり次第、いろいろやってみて、最終、うまくいったときに、初めて何が正解だったかの答え合わせができます。
幸せになるスキルを得て、幸せになった人しか、その方法論はわからないのです。
その方法論に基づいた大切なことを子供に教え聞かすこともできますし、ただ背中で語り続けることもできるでしょう。
なんにせよ、子供を産んだからって親の人生が終わるわけではありません。よく自分の人生を半ば捨てて、子育てにフルコミットするお母さんもいますが、私は賛成できません。
そんなお母さんを見て、子供は、「お母さんになるって楽しくなさそう」「子供を産むと、自分の人生は諦めなければいけない」という学びをするでしょう。
もっと言えば、「私が生まれたから、お母さんは不幸になった」と考える子供も大勢います。
そんなことはお母さんも望んでないはずです。
子育てを大切に思えばこそ、自分の人生もしっかり生き切り、自身が最高の幸せに生きることが、「最高の子育て」になるのです。
自戒を込めて。

















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
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