先日、プロ野球チーム・東京ヤクルトスワローズのマスコット・キャラクター、「つば九郎」を支えてきた社員スタッフが永眠され、別れ惜しむ声が相次いだ。
何故、つば九郎さんは愛されたのか。愛くるしい姿、時事ネタを駆使したユーモア溢れる毒舌など、多くの理由があるだろう。かくいう私も、つば九郎のファンの一人と言えるかもしれない。かもしれないというのは、私は、つば九郎さんファンというよりは、そのスタンスに学ばせていただいたというのが、適当だと思うからである。
つば九郎さんは「誰かを置き去りにしない」というスタンスで、30年以上走り続けたと私は思っていて、そのスタンスを尊敬するのである。
今の日本社会は、つば九郎さんとは真逆で、「自分さえ良ければお構いなし」の空気がまん延していると私は感じる。政治家、財務省、官僚、大手企業…。
「誰かを置き去りにしない」というスタンスこそ、今の日本社会に必要不可欠。その精神を、つば九郎さんが遺してくれたのだと、私は思えて仕方がないのである。