誰であっても僧侶になれる得度への道をご用意しています。

今月の托鉢だより

今月の托鉢だより

得藏寺所属の僧侶・竹下暁蓮さんによる「今月の托鉢だより」。竹下さんが毎月、托鉢で各地を歩く中で出会った出来事や気づきをつづります。内観を実践そのものとして体現する本連載。今月はどんな気づきを共有してくれるでしょうか。

お盆の棚経を終え、今回は島根県の小さな島「知夫里島」へ 

知夫里島は隠岐諸島の中で一番小さい島で、人口600人ほどの方が暮らしておられます。島にはひとつも信号機がなく、もちろんコンビニも映画館もカラオケボックスもありません。人間よりも多くの牛とタヌキが暮らしているのんびりとした島でした。島には7つの集落があり、集落ごとに特色があります。

到着した日が15日だったので、3つの集落で盆踊りがあり、その中の一つに参加させていただきました。翌16日は朝早くからそれぞれの集落で「シャーラ―船」という船で海の沖へとご先祖様をお送りします。

こういった古くからの慣習が残っているにもかかわらず、島に5つあるお寺には常駐している住職様がおられずに、お盆参りを一軒一軒なさってくださらないそうです。

ご縁をいただいた何軒かのお宅にお経を上げに行かせていただきますと、「仏壇にちゃんと僧侶がお経をあげてくれるのは久しぶりです」と涙を流して喜んでくださいました。

そこからは……托鉢に出なくても採れたてのサザエやお魚が勝手に届いてしまうというシステムができあがってしまい、
なんとも言い得て妙な「托鉢」になってしまいましたが……島の方たちとの温かい交流で心も身体もマシュマロのようにふわふわに柔らかくなりました。

3月の弘法大師のお命日には7つの集落の大師堂を歩いて回るという行事があるそうで、その際に再び訪れるという約束をして島を後にしました。

信仰心が篤いところに僧はなく、そうでないところに僧院があることに違和感を覚えながら、まだまだ教えを説かせていただく機会が広がっているという可能性を感じることができました。

仏縁をいただき、多くの方が安寧に暮らしていけることを願ってやみません。とても美しい島でしたので、皆さまも一度訪れてみてくださいませ。 

合掌

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監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
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