書いた人:細川孝一
思いつきで動かず、まず先を見てから決める。その姿勢の背景にあるのは、不確かな時ほど念仏で心を落ち着かせ、落ち着いたところから考えるという日々の実践です。考える力と身体を動かすことの両方を大切にしながら、人の相談にも向き合っていく姿が語られます。
まず心を落ち着かせる
思いついたことをすぐに実行に移すと、失敗だったと思うことが往々にしてあります。私はいつも、行動の前に成り行きを頭に描き、確実性が見えたときに実行に移すようにしています。
不確実な成り行きとなった時は、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と唱えて心を落ち着かせます。「精神を落ち着かせる」ことで、最も適した良策を見いだせるような気がしています。
「考える力」を怠ることなく養っていくこと、「脳」を鍛えることは、老化防止にも役立つことだと思います。「使わなければ衰える」ということです。
体力も同じで、「身体を動かし、筋力低下を防止する」ことが、健康維持に大きく関わっていると思います。私は、「心身脳」一体を維持してこそ健康であると考えています。
相談を受ける中で思うこと
最近では、墓じまいの相談がちらほら見られますが、やはりお年を召した方々がほとんどです。私は常に、「まだそんな年ではないでしょう」と元気づけています。
健康維持の秘訣を説くようにするとともに、「仏教の教え」の話をする時もあります。迷ったらいつでも相談に来てくださいと伝えています。私もまだまだ修行の身で、大層なことは教えられませんが、「安心を伝える」行いができれば、少しはお役に立てたと感じています。
こういうことも、「得度」をして「僧侶」となる道への行いになるのではないかと思いつつ、「念仏」を唱えています。
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」

















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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