根を張る力:日常の小さな努力と人生の成長
ベランダで育てていた空芯菜は、夏場は週1回ほど収穫できていたものの、10月末の収穫を最後に枯れてしまい、季節が確実に進んでいることを実感しました。
11月に入り、次に育てる小松菜の種を蒔くために枯れた空芯菜を片づけていたときのことです。その根が想像以上に強く、引き抜くのに使った力とその長さが予想以上で驚きました。そして、この植物の成長の構造こそが「人生に通じるのでは?」と思ったのです。
見えない土台、確実な継続の力
毎日水をやり、月に数回は肥料を与えました。同じように育てているつもりでも、葉や茎の生育が悪いなと感じたときもあります。地上部だけを見ていると、自分の努力が報われているのか、成長が止まっているのではないかと不安になることもあるかもしれません。
しかし、根は確実に、深く広く育っていたのだと気づかされました。
仏教の教えにおいても、精進、努力、継続は修行の重要な要素です。物事に真面目に取り組んでいれば、そのときは目に見える成果を実感できなくても、私たちの内側、すなわち人生の根は確実に成長しているのです。
「晴れの日は枝が伸びる。雨の日は根が伸びる。」
この言葉は、外的な環境(晴れ/成果)と内的な成長(雨/困難)の関係を端的に示しています。困難な状況や、成果がすぐに出ないときこそ、人は内面を掘り下げ、真の継続力を養うときです。
仏陀倶楽部 愛葉代表の教えにもあるように、目先の成果に一喜一憂せず、目の前の小さな行いに心を込めること。その地道な積み重ねこそが、やがて来る大きな収穫を支える揺るぎない土台となるのです。






















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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