保育園看護師の日常と新たな学び
今年の春より保育園で看護師のパートをしております。病院とは違って毎日が勉強の日々で、この歳になって驚かされることばかりです。良い意味でも悪い意味でも、子どもたちからは得るものが毎日あり、考えることも多くあります。それが楽しくて、とても愛おしく思い目頭が熱くなりますが、この子たちを守るために身を引き締め、しっかりとしなければと頑張っております。
小児科で長年勤めていたので、健康であることの大切さを保護者、職員、そして子どもたちに伝えたいと思っています。病院では抱っこしたくてもできない子や、自分の子どもに触れることもできない親をたくさん見てきました。
子どもの抱っこ:保育士との考え方の違い
そのためか、抱っこや甘えてくる子どもたちの思いをそのまま受け入れたいと接していますが、どうも保育士さんたちとの考えが違うようで、少し苦しくなってきています。保育士さんたちは、「抱っこ癖がつくから」とか、「寝かしつけは抱っこでしないでほしい」など、さまざまな意見を持っています。
なぜ?と思うこともありますが、保育の現場と病院とは違うので、従わなければいけないのかなとも考えました。しかし、別の保育士の友人に確認したところ、「抱っこも甘えも受け入れないと、子どもの心の安定は得られない」と言われました。
仏教の視点から考える子どもの心の安定と人間関係
「抱っこ癖」や「甘え」という感覚は、実は大人だけの感覚であって、子どもたちは素直な心で「抱っこされたい、甘えたい」と人の温もりを求めています。生があるから生を求められる、求める、これが通常であり当たり前のこと。
仏教の教えにも通じるこのシンプルな真理は、私たちに多くの気づきを与えます。職場の違いはあっても、人と人、生と生、この複雑な関係性を大切に守っていきたいと思っています。この経験を通じて、子どもの心の安定をどのように育むべきか、そして保育園看護師としての役割を深く考えていきたいです。



















