書いた人:釋 孝運
行動を起こす前には、いくつかの選択肢を思い浮かべ、その結果を想定して判断するものです。お墓の改装・撤去に関する相談をきっかけに、順序を誤った判断が後悔につながること、そして困ったときに一呼吸おくことの大切さが語られています。僧侶として、また人生経験を生かす相談役としての姿勢も伝わってきます。
後悔は、判断のあとに気づくもの
人は誰しも、何かを実践しようとしたとき、まず頭に浮かぶのは行動の結果を想定することだと思います。
いくつかの選択肢を思い浮かべ、その中から最良の案を判断して選択し、「実践に取り組む」のが通常の考え方ではないでしょうか。
それが失敗であれ成功であれ、後になって気づくものが「後悔」ではないかと思います。
順序を誤った相談から
最近では、お墓の改装や撤去に関する相談が多くあります。先日、ある方からこのような相談を受けました。現場の確認を怠り、相手の想定金額を参考に提示してしまったことで「後悔」していたというのです。
私は、これは基本的に順序が間違っていると指摘しました。
どのような案件であっても、現場を見て見積もりをするのが当たり前の順序です。後の対策に右往左往することになったのは、「判断」の誤りにほかなりません。
このような事態に陥る前に、適切な「判断」と「選択」をすることが最も大切なことだと思います。
一呼吸おいて向き合う
私はこの方に対して、「このような対応をしていると、相手方の不信感を買ってしまいますよ」と苦言を添えて、励ましました。
こういう相談にも的確にこたえられる「僧侶」であり、「人生経験」を生かせる相談役として活動していきたいと思っています。困ったときには、「一呼吸」をすることで良い案が浮かぶこともあります。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。



















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
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