「他人と自分を比較することは、自らを苦しめる原因になることを心にとどめておきなさい。」
仏陀のこの教えを聞き、ビジネス誌などにも同様のことが記載されているのを目にします。
たとえば、同業者が新しい事務所を建てた、新しい車両を買ったなどという話を聞くと、「負けてなるか、俺も負けずに買うぞ」と思ってしまうことがあります。
しかし、そういった思考こそが、経営にとって一番やってはいけないことだと思います。
自分は自分、他人は他人。
煩悩と同じように、欲をおさえて冷静に、今の自分の会社の経営状態を見つめ直す。
それが本当に必要なものなのか? それともただの見栄なのか?
見栄をはることは、経営にとって非常に危険なことです。
仏陀の教えを読んでいると、本当に自分に言い聞かされているように感じることがあり、日々反省させられ、考えさせられることがあります。
宗教に興味のない人たちには、「何を言ってるんだ、あいつは……」と思われるかもしれません。
でも、私はこの仏陀の教えを読み、自分の考え方が確実に変わってきたことを、自分自身ではっきり感じています。
心に余裕ができてきて、人に対しても余裕をもって接することができるようになってきました。
以前のレポートにも書いたと思いますが、僧侶と呼ばれる人は、いつもニコニコしていて、私の言葉を落ち着いて聞いてくれる。
そんな、心の広い人だなぁ……と感じた内容を書きました。
他人から見て、なんでも正直に話ができるような、余裕のある顔になり、困った人に心の余裕を与えられる――
私は、そんな僧侶になりたいと思っています。


















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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