書いた人:釋 孝運
老化という言葉を、年齢で見るのか、身体の状態で見るのか。このレポートでは、年を重ねることへの受け止め方を出発点に、健康、心の持ち方、執着や悩みとの向き合い方について語られています。人生の終わりを年齢だけで判断せず、与えられた日々をどう過ごすかを考える内容です。
老化を年齢だけで見ない
老化という言葉の中には、年齢で判断するものと、身体で判断する見方があります。年を重ねても健康であれば、体の老化は必要以上に気にしなくてもよいと思います。
私も人々から、よく「若いですね。お幾つですか」と聞かれることが多々ありますが、私はいつもこう答えます。
「気持ちの持ち方です」
年を気にしすぎず、身体に気をつけて健康であれば、見え方も変わってくるのではないでしょうか。
執着や悩みが心身に与えるもの
「執着」や「悩み」を持つことは、心身ともに「老化現象」を促進してしまうように思います。人生において「一切皆苦」と言われますが、「欲」を出しすぎず、「平穏無事」に人生を送ることが秘訣ではないかと思います。
最近では、各界の方が亡くなるニュースが時折報道され、惜しむ声が聞かれます。人は皆、生を受けた時から死に向かって人生を送っています。若くして亡くなる方、年相応で亡くなる方、それぞれですが、私は年齢だけでは判断できないと思います。
与えられた「天命」に任せる以外にはないのではないでしょうか。私はこのような思いで日々精進し、残された人生を全うできればいいと考えています。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
愛葉宣明 著 『仏陀経営』ほか
コラム一覧 → こちら