先日、ある方の講演を聴講する機会に恵まれた。講演会の主催者が名刺アプリを手がける企業とあって、登録や入場等の全ての手続きが、アプリで簡単に完了してしまう便利さを実感したのであった。
講演終了後には、聴講者の交流会が開催され有意義な時間にはなったのだが、ここで驚きの光景に出くわすのであった。何と、ご挨拶させていただいた半分以上の方が「紙の名刺をいただけますか。」とおっしゃられたのだ。
名刺アプリを手がける企業がスポンサーなのに、紙の名刺交換とは、あまりに失礼で背信行為では?そう思いながら何とも言えぬ妙な心境で、紙の名刺を交換したのであった。
人間それぞれ考えがあるので否定はいけないとは思うが、便利であるのに新しいものを「受け入れられない」「アップデートできない」ことに加えて、主催者(スポンサー企業)に配慮ができない頑固さが、人間力の低下を招いてしまっていると思えて仕方ないのだ。
「明日は我が身!」配慮ができない、アップデートできない人間になっては駄目だと気づかされたのであった。




















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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