誰であっても僧侶になれる得度への道をご用意しています。

母を殺したいほど恨んで…

私は、東洋医学博士の弟子として足つぼ整体をしています
ひとりひとりの身体と向き合いながら、根本的に身体を変化させていく施術です
82歳になる母にも施術しています

母は25年前から自律神経の薬を服用していました
性格はネガティブで、極度の心配性
気に入らない一言でプチッとキレる事も多々ありました

私の施術を受け始めて2年ほど経ちます
最初の一年間は、「薬は全部やめないといけないよ」と言っていた私に隠れて、コソコソと服用していたようです

施術をし始めた頃は、私は母を恨んでいました
子供の頃から、私が悪い事をすると頭ごなしに叱り、私の気持ちなどは一切受け取ってもらう事をしてもらっていませんでした

「母親さえいなくなれば・・・」などと、いつも考えていました

そんな気持ちとは裏腹に、私は母を施術して、元気で、薬を飲まず、病気にならない身体にしようとしていました

私は50歳を過ぎていますが、母の身体に触れられると言う事に喜びを感じてもいました
しかし、心のどこかではとても複雑な思いでいた事もよく覚えています

コイツさえ居なくなれば、自分の好きな人生を送れると思いつつ、元気になって欲しいと言う矛盾した気持ちに、とてつもない違和感を覚え

「なぜこんな気持ちになるのだろう?」「本当は恨んでいて大嫌いなはずなのに」

と言う部分を冷静に考えてみる事にしました

母が大嫌い、でも元気でいて欲しい

実は、母が大好きなのでは無いか?と思ってみたのです

芸能人の松井一代さんが、夫船越英一郎さんに対して、呪いとも思えるような恨み節を動画に撮って公開していたのを思い出しました

松井さんは、きっと夫であった船越さんをとてつもなく愛していたのだと思います
その愛が大きいからこそ、あのようなおどろおどろしいとも思える内容の動画になったのでしょう

「どうでも良い」と思っている相手に対しての恨みは、あそこまで大きいものにはならないと思うのです

私に置き換えると

「母が殺したいほど憎い」と思うのは「とてつもなく母を愛している」のではないか?と思ったのです
そう考えていくと、今でも母に褒められればなんだか幸せな気持ちになるし、母に大丈夫だよと言われれば、「なんだか大丈夫な気がするな」と思えます

死ぬ前にもう一度、母の腕の中で安心した気持ちになってみたい気もするし…そうか!私は心から母を愛しているのだと気づいたのです

男は動物的にみても、自分自身で子供を出産する事が出来ず、それが出来る女性に対して劣等感を持っている部分があり、自分に出来ない事ができる女性よりも強くありたい、上で居たい、出来る事なら支配したい

そんな気持ちがどこかにあるのかも知れないな…と思いました

母は私の東洋医学的な施術をあまり信じておらず、施術していく中で何度もぶつかり、大喧嘩をしながらも私の施術を貫いて続けてくれました

断薬の禁断症状もかなり長い時間続きましたが、最近ようやく施術を始める前よりも元気になってくれました

母から、「施術を続けて本当に良かった」ありがとうと言われ、私の中の幼少期からの蟠りは少しずつ溶けていっているのを感じます

まだまだ残っては居そうですが、元気になった母をみて、少し恩返しが出来たかなと思えるようにもなりました

私は、母の愛情を感じながらも、私の欲しい愛情ではなかったばっかりに、否定してばかり居ました

今では、昔から私に向けてきた愛情を素直に受け止め、ありがとうと言える気がします

まだまだ元気で居てくれるとは思いますが、やはり生きてるうちに母に伝えたい事、そしてしてあげたい事をしっかりとやり遂げていこうと思います

お母さん、いつもありがとうと言う思いを込めて、今回のレポートといたします

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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