数少ない趣味、といえるものにクルマとバイクがある。
16歳で二輪の免許を取り、400ccの中古バイクに夢中になっていた。その後普通自動車免許を取得してからは、専らクルマにのめりこんでいった。といっても、当時の流行りグルマにはあまり興味がなく、なぜか古いアメリカ車や国産旧車に魅せられていた。
思えば、購入欲に駆られるままに、収入も考えずに乗りたいと思うクルマに乗っていたため、家族にはさまざまに迷惑をかけてしまっていた。乗り心地悪い、ウルサイ、暑い、寒い、壊れる・・。今は心を入れ替えておとなしく国産車に乗っています。
250ccのバイクも持っていたが、最近、知り合いに譲った。旧いバイクなので日々のメンテナンスや洗車が欠かせなく、ある意味それが楽しみであったのだが、何となくそれらを楽しめなくなってきていた。あー、洗車しなきゃなあ・・とか、寒いけどエンジン回すために走らないとなあ・・。などと、義務感のような感覚になり始めていた。
譲ってしまってバイクが無くなったとたんに、何とも言えなくココロが軽くなったことに驚きを感じたが、なるほど、これが「執着」からの解放だったのかなあ?と何となく納得できた。
愛着、とは即ちそれに対する執着。自分のココロを縛るものなんだなあ、と初めて体感した出来事であった。