お金はとても便利なものです。いま、世の中には、お金をなくそうという動きがあるみたいですが、それには反対です。 斉藤一人さんが言っていました。「お金がなかったら新幹線に乗るときに、大八車いっぱいに、かぼちゃ積んでいかないといけない」って。お金は人類が発明した素晴らしいツールであり、面倒くさい物々交換や、気持ちの交換などの手間を省いた、非常に役に立つものです。もちろんツールは使いようによっては悪にもなります。それは使い方が悪い訳で、その物自体が悪いわけではありません。それはナイフでも薬でも、口でも一緒です。使い方を誤れば、悲しみをもたらすこともできます。
こんな便利なお金ですが、人類が執着をし過ぎだなとは感じます。完全に手段が目的化しています。お金はあくまでも何かをするための手段なのに、その手段が目的になっているのです。お金は集めたところで、来世にもっていけません。磨いた魂は来世以降も、ずっと持ち越せるものです。子供が集めたゲーセンのコインを見て、大人は「あんなものゲーセンの外に出たら使えないのに」と可愛い目で見つめるでしょう。お金を必死を集めている人類を見て、あの世にいる人は「あんなもの死んだら使えないのに」と、きっとつぶやいていることでしょう。
私もまだまだお金に捉われてはいると思いますが、体験を通して、「お金はなくならない」ということを学びました。最初は、色々な人の体験談、本、教えなどから「お金は実はなくならないのでは？」という疑問が湧いてきました。目に見えないものの力も相当感じていた４年ほど前に、それを証明する機会が訪れました。一人起業したてで、まだお金もあまりないときに、私が大好きで扱っている原料が、中国から独占で扱いたいという話が来ていると、原料会社の社長が伝えてくれました。その独占をつっぱねるために、１０００万円分の原料を買って、逆に独占を取って欲しいとも。これにはめちゃくちゃ悩みました。私が、人類のためになるものだから、一生を掛けて広めて行こうと思い、それまでも５年くらい、ずっと広め続けていた原料だからです。
私が自分でなんとか出せるお金は数百万。全然足りません。そこで、いままで一緒に動いてくれていた別のＡ社長に相談すると、私も頑張って集めますとのこと。そのとき直感的に思ったんです。これは、お金がなくならいという事実を、試すチャンスかも知れないと。悩み抜いた末に、とりあえず頭金を１／３を支払い、発注書を出しました。お金もないのに出す発注書には、とても勇気が入りました。ただ、なんとなく残りのお金を金融機関や、知り合いの社長などから集める気にはなりませんでした。必死に集めたら、お金がなくならないという証明にはならないからです。残りのお金を支払うまでの猶予は1ヶ月です。私は、社員に「この世に神がいることを証明するから」とドキドキしながらも、強気で説明していました。
私のしたことは、祈ることと不安に襲われないようにすることだけです。Ａ社長から、「あてにしていた社長から2度も断られました」との電話がありました。そこから時間だけが経っていきます。残り3週間、2週間、、、さすがにきついかなと思って来ました。Ａ社長は頑張ってくれていましたが、朗報はありません。残り1週間になり、とりあえず先延ばししてくれるように言葉を考え始めたとき、Ａ社長から連絡がありました。「高橋さん、すごいことが起きました」と。その日、Ａ社長がセミナーを受けに行くと、なんとそれが偶然、2度断られた社長の会社があるビルだったそうです。「なんという偶然」と思い、ダメ元で、3度目のお願いしに行くと、なんとその時は快諾。さらには、2社の社長を紹介してくれて、一気に残金である２／３以上のお金が集まったのです。奇跡が起きました。「良かった！そしてやっぱり神はいる！」そう思いました。
やっぱりお金はなくならないんです。この世は愛を学ぶため、魂を磨くための学校のようなものです。そのためのツールが足りなくて、学習ができなかったら、本末転倒、何の意味もありません。だから、学ぶためのツールはすべて手当されるのです。例外があるとしたら、ツールが足りないことで学ぶ必要がある人です。それ以外のケースで、学ぶために必要なお金は、やりたいことを実現するためのお金は、手当されるのです。
本の中では、本当に多くの人が同じような体験をしているのを見て来ています。しかしやるのは本当に怖い。私も、この体験をしたくせに、いまだに、会社のお金がなくなる不安はぬぐい去ることができません。それだけ、地球の常識に汚染されているということです。
この世は楽しむためにある。そのために神様は、人間にも同じ創造を楽しむ力をくださった。このことを胸に刻み、不安をはねのけ、やりたいことに突き進み、自らの背中で「お金はなくならない」ということを、世に語っていけたらと思っています
