私は治療家として、この春から歩み始めました。過去の自分の体を治したくて、苦しんできた経験がある中で、ふと「私の生きている道は、すべての健康問題をひと通り経験したかったのかもしれない」と思う瞬間がありました。
そして、「揺るぎない自分で治療家人生を歩もう」と、覚悟を決めました。
昔、私は看護師として働いていました。人間関係や自分自身の葛藤にイライラし苦しくなって、一度はその道をやめてしまいましたが、今はまた看護師としても働きながら、治療家としての道を歩いています。
家族に迷惑をかけてでも、いずれ自分の力で生活を支えていこう。そう信じて毎日を過ごしている中で、「お金がない」という気持ちをずっと感じ続けていました。焦ってお金を稼ごうとする毎日。それはとても疲れるものでした。
そんなある日、ふとした瞬間に、「先生、ありがとうございます」という言葉とともに、食べ物が届くのです。
今は週に2〜3日、看護師のアルバイトをしています。毎回、早起きして遠くの現場へ行くこともありますが、行く先々で「本当にありがとうございます」「来てくれてありがとう」と、感謝の言葉をたくさんいただきます。
思い返せば、一度はやり切った、全力で取り組んで降りた看護師という道。今では、交通費や時給をいただきながら、その仕事が私の生活を支えてくれています。かつて受け取っていた金額よりも、今ははるかに少ない額を見て、不安に思う気持ちもありました。
でも、ふと気づけば、周りからは感謝の言葉ばかり。私は「お金がない」ことばかりに目を向けていましたが、現金ではなくとも、ちゃんと“お金”は巡ってきているのです。
それでも私は、生きていられる。毎日が「ありがとう」の気持ちであふれています。

















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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