八正道(はっしょうどう)とは?苦しみを乗り越えるための実践法
仏教の教えの中でも、苦しみを乗り越えるための具体的な実践方法として説かれているのが「八正道(はっしょうどう)」です。これは、私たちが日々の生活の中でどのように考え、話し、行動していけばよいかを示す8つの道(実践)であり、現代社会を生きる上で重要な指針となります。
八正道は、私たちが悟りへと至るための正しい道筋を示しており、一つ一つが互いに深く関連し合っています。これらの実践を通じて、私たちは心の安寧を見つけ、よりよく生きるための土台を築くことができます。
八正道を構成する8つの実践とその意味
八正道は、以下の八つの要素から成り立っています。この八つの要素を日常生活の中でバランスよく実践していくことが大切です。
- 正見(しょうけん):物事を正しく見る力です。苦しみの原因や世の中の真理(四苦八苦や無常)を受け入れる姿勢を指します。
- 正思惟(しょうしゆい):正しい考え方をすることです。怒りや貪りを避け、思いやりの心を育みます。
- 正語(しょうご):正しい言葉づかいを心がけることです。嘘や悪口を避け、誠実で優しい言葉を使います。
- 正業(しょうごう):正しい行いをすることです。殺生や盗み、不道徳な行為を避けます。
- 正命(しょうみょう):正しい生活手段を選ぶことです。人を苦しめるような仕事を避け、良心に従った生き方をします。
- 正精進(しょうしょうじん):正しい努力を重ねることです。悪い心を起こさず、良い行いを習慣化する努力を指します。
- 正念(しょうねん):常に心を今に向け、気づきを持つことです。自分の心の動きや行動を客観的に見つめる姿勢が重要です。
- 正定(しょうじょう):心を落ち着けて集中することです。瞑想などを通じて、心を整える修行を意味します。
現代社会で「八正道」を実践する意義
この八正道は、すべてがつながっており、どれか一つだけではなく、バランスよく実践していくことが大切だと学びました。例えば、どれほど正念によって心を整えても、正業や正命が欠けていれば、根本的な苦しみの解消には至りません。
現代社会は複雑で情報過多ですが、八正道の教えは、自分自身を見つめ直し、心の軸を定める上で非常に強力なツールとなります。私はこれらの教えを、日常生活における具体的な仏教の実践として、よりよく生きるために大切に実践していきます。






















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
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