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仏教の教えで手放す「成功物語への執着」:悩みの根本にある無明の気づきと心の自由

悩みの原因は「外側」ではなく「内側」にある

「私たちは悩みの原因を“足りないもの”や“邪魔なもの”のせいだと考えてしまう」――この言葉は、まさに私自身の過去の姿を言い当てています。

私はこれまで、心の中で「こうあるべきだ」という理想的な成功物語を自ら描き、その物語に見合わない現実に対して、不満や苛立ちを覚えていました。成果が足りない、協力が得られない、思い通りに進まない。そうした状況を、自分の外側の「不足」や「障害」のせいにして、心の中で文句ばかりを並べる日々を過ごしていたのです。

仏教の教えが指し示す「執着」の正体

しかし、仏教の教え、とくに釈尊や親鸞聖人の言葉に触れる中で、私の思考に大きな転換が訪れました。悩みの根本は「外側」にあるのではなく、「自分の内側」にある――すなわち、自らがつくりあげた“都合のよい成功物語”に執着し、それに合わない現実を拒絶する心こそが、無明であるということに気づかされたのです。

この気づきは、仏教の教えがもたらす本質的な理解でした。苦しみは、外部の条件ではなく、自分自身の「こうあってほしい」という強い執着から生まれているという真実です。

虚構の物語を手放し心の自由を得る

手放すべきは、他人や環境ではなく、自分自身が築き上げた虚構の物語であると知ったとき、私はようやく少しずつ心の自由を感じられるようになりました。現実に対する拒絶が和らぎ、「いま、ここ」の自分をそのまま受け入れるという在り方に目が向くようになったのです。

「成功物語への執着」を手放すことで、私たちは初めて真の自己受容に至ることができます。この気づきは、私にとってとても大きな意味を持つものであり、これからの仏道における歩みにおいても大切にしていきます。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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