本書に著されたスタルバーグ氏の研究結果によれば、人は生涯で平均36回も人生を揺るがす出来事を経験するそうです。
人生80年で計算すると、2年ごとに大きな変化があることになります。
これまでの私の人生を振り返ってみると、誕生から引越し、入学、転校、卒業、就職、起業、病気、事故、倒産、転職、移住、結婚、子どもの誕生などなど、大きな変化だと30回程度はすでに経験していることになります。
楽しいことやうれしいことだけでなく、苦しいことや辛いこともたくさんありました。これらの出来事は、私にとって予測できない変化であったり、受け入れ難い変化でもあったりしました。
しかし、こうした変化が常に存在することを理解し、受け入れていくことこそ、人生を豊かにする一歩だと感じています。
このことで、ようやく「諸行無常」という仏教の教えが、自分事として理解できた気がします。
「諸行無常」とは、すべてのものが常に変化し、永遠に同じ状態が続くことはないという教えです。
自分自身の感情や出来事、環境すべてが変わり続けるのは自然の摂理であり、避けられない現実であることを受け入れることが、苦しみを軽減し、心を平安に保つための鍵だと思いました。
人生の転機は何度でもやってきます。
変化を恐れ、過去や未来に執着する心が苦しみを生んでいきます。しかし、今この瞬間を大切にし、変化に柔軟に対応することで、より豊かな人生を送ることができるのです。
人生の変化を受け入れ、それらを学びや成長のチャンスとして捉えることの大切さに気付かされます。
変化は避けられないものですが、諸行無常の理解を通じて、それに対する心構えを持つことで、より豊かで柔軟な人生を歩むことができると感じました。





















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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