誰であっても僧侶になれる得度への道をご用意しています。

2023年を迎えて

遅まきながら、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
ちょうどこの倶楽部に入会する前後で、取引している会社数社が倒産したり、ショートしたりが続き自身で運営している会社がなかなか厳しい苦境に立たされました。考えることと言えば毎日資金繰りのことばかり。無事に年が越せるかとひやひやしましたが、おかげ様でまだ家族揃って正月太りできるほど元気に過ごすことができました。
私がやっている仕事の中で特に何の業務が好きかと聞かれたら「営業」と答えます。知らない人相手でも、難しい人相手でも、わくわくします。自分のやりたいことを企画書に起こし、説得材料をリソースとともに揃え、サポートしてくれる仲間を集い、出資・融資してくれる人を探し、怒られたり、褒められたり、何にもされなかったり。その後毎日、いつ資金がショートするかびくびくしながら企画を進め、達成したりしなかったりしながら次に進む。

大変ではありますが、これが自分の仕事で一番好きな作業であり、生きてると実感できます。よく一神教の人たちは「天国」のことを話しますが、あの解釈には甚だ疑問が残ります。争いごともなく、悲しみも苦しみも痛みもない、ただただ平和な世界。ということは仏教でいうところの「無」あるいは「空」の状態なわけで、苦しみのある現世からイメージしているみんなが笑顔で、幸せそうで、楽しそうにしている世界とは違うのではないかなといつも思うのです。
何が言いたいかと言うと、この2ヶ月、得度を目指すものとして表立った活動はできていませんでしたが、人生という名の苦楽と修行をじっくり味わっておりました、という言い訳です。

2023年は新しい神様が力を持ち、新たな軋轢が更に広がる予感がいたします。
新しい神様とは新興宗教ということではなく、神なき時代に人はやっぱり根拠なきよりどころを探し、分裂していくということです。新しい神様は「LGBTQ」でもいいかも知れません。「フェミニズム」でもいいかも知れません。「ビーガニズム」でも「環境保護活動」でも「反ワクチン」でも「韓国アイドル」でもなんでもいいでしょう。

世の中をよくしていこうね。最大公約数で幸せになれる具体的方法を政治的にも経済的にも目指そうね。という人間が本来目指す方向性よりも、それぞれの神様の信仰を優先させることが増えるので、何かひとつ物事を動かすだけでいちいち軋轢が生まれる社会になりつつあるわけです。
科学的データや社会的合理性よりも、自分たちの神様が言うデータと合理性を信じる人たちの声が高らかになるでしょう。私にはそれが現代のプロテスタンティズム、あるいは宗教改革のように感じます。面倒なのは、5百年前のルターのそれよりも、プロテストする対象がバラバラだということです。
よく歌舞伎役者が「形もできてないのに新しいものに飛びついたところで『形無し』の芸になる」と言いますが、世の中で芯の通った形がない中でプロテストしていく様は、まさに形無しの社会だと言えます。
だからこそ、私には仏教が面白い。

キリスト教、イスラム教、仏教の三大宗教、あるいはユダヤ教、ヒンドゥー教を含めた五大宗教まで見ても、人智を超えた神を置かない、あくまで人間の目線で語る宗教は仏教だけです。
神様を持たず、人間を柱にして考える。
これって、当たり前のようで、今の世界で考えると結構難しいし、あるべき目線だと思うのです。人間って駄目だなぁ、とか、結局利己的なんだよなぁ、とか、でも愛すべきところあるなぁとか。お互いに人間としての愛おしさとダメさを受け入れながら、ある時は怒ったり悲しんだり苦しんだり笑ったりしながら、進んでいく最初の一歩を、2023年からスタートできたらと思います。

仏陀倶楽部では、 こうした日々の迷いや立ち止まりを、

一人で抱えずに言葉にする場があります。

監修者 「愛葉 宣明」

僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。

信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」

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