私はこの春から高齢者施設で働いています。
多くの高齢者さんと職員、ご家族に対応している毎日です。
今、感じていることは「今日の仕事を滞りなく終えて帰ること」と「今日の仕事を明日に向けてプラスアルファの気持ちで為していくこと」の違いです。
ケアの現場はとても忙しいと皆さんはおっしゃいます。ケアの受手である高齢者さんも、職員さんは忙しいとおっしゃいます。さらには自分たちが忙しくさせている、と思っている高齢者さんもいらっしゃいます。
人が人をケアするときに大切なのはなんだろうと、改めて自分に問いかけています。
ケアの技術が少々下手でも、手際が悪くても、仲間内でコミュニーケーションが上手でなくとも「和顔愛語」で穏やかで優しい雰囲気をまとっていれば、今日だけでなく、明日もあさっても高齢者さんは穏やかに過ごすことができると思います。
高齢者さんは私に合掌して「ありがとね」と言ってくださいます。私も自然に合掌して「こちらこそ、ありがとうございます」と伝えます。
ケアの現場がいつでも和顔愛語で満たされるといいな、と思います





















僧侶、著述家、宗教法人得藏寺 代表役員
愛知県名古屋市出身。浄土真宗大谷派である名古屋大谷高校業後、20歳で独立起業。自動車販売業、美容事業、飲食事業、リサイクル事業と、次々に事業を立ち上げる。
独立起業後10年を経て自身の中に湧きあがる疑問と向き合うため、事業を整理し、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上を旅する中で、多くの宗教や文化、習慣や常識の違いに触れる。
「人は生きているだけで毎日が修行」という考えに至り、時代が変化しても自然淘汰されない“在り方”を仏教に見出す。
現在は誰もが「得度」し、僧侶になれる機会を提供している。
信念は、「人生を変えるのに修行はいらない」
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